省庁交渉の主な成果
◇「消費税は消費者から預かっている税金ではない」(国税庁)
◇「滞納者には猶予しなくてはいけない人もいるので、個別に判断する」(総務省)
◇「自治体の独自施策を尊重し、干渉しない」「審査書類に消費税完納証明書や収支内訳書を求めない」(全国信用保証協会連合会)
◇「国保料(税)の法定2割軽減は申請なしでできるように検討している」「リハビリの日数制限(最大180日)は実情調査の結果を踏まえて検討したい」(厚生労働省)
◇「駐車違反の取り締まりでは物流に配慮し、地域住民に配慮した対応をする」(警察庁)
|
こぶしをつきあげる大会参加者(8日、日比谷公会堂) |
「消費税増税、憲法改悪を許さない!」‐‐中小業者の怒りと要求が渦巻いた「2・8全国中小業者決起大会」(全国中小業者団体連絡会主催、東京・日比谷公会堂)。全国から約1400人が参加しました。午前中は7省庁や全国信用保証協会連合会と交渉、国会議員要請行動もおこないました。集まった庶民大増税反対署名や「保険業法」の適用除外などを求める署名数は35万人分を超え、国会に提出しました。中小業者を切り捨てる安倍政権の悪政を変える二つの選挙はもう間近。参加者はこぶしを高く突き上げ、たたかう決意を固め合いました。
この日、国会周辺には朝早くから参加者が集まりました。束ねた署名を手に地元の国会議員を訪ね、省庁交渉では政府の姿勢を厳しく追及。重要な回答を引き出しました(別項)。
民商はすごい
国税庁交渉に参加した群馬・桐生市の穴口幸江さん(56)=左官=は「納税の猶予」を認めない群馬・桐生税務署の実態を告発し、実態調査を約束させました。「民商の力はすごい。納税者いじめに対して、自分たちが頑張れば情勢は変えられる」と実感しました。
大阪の代表団は、厚生労働省交渉で国保料(税)引き上げに反対する抗議はがきと「女性は子どもを産む機械」と暴言を吐いた柳沢伯夫厚生労働大臣への怒りのメッセージを提出。同大臣の辞任を求めました。
決起集会では、色とりどりのハッピに鉢巻き姿の中小業者が会場を埋め尽くしました。
消費税の事後調査に入られ、仲間とともに税務署の攻撃とたたかっている大阪・茨木市の松本博司さん(66)=喫煙具卸=は、民主商工会(民商)で集めようと決めた目標を上回る約1万2000人分の消費税増税反対の署名を持ち込みました。「あらためて全国の仲間とともに頑張る決意を固めるために参加した。今こそ中小業者を切り捨てる悪政を変えたい」と言い切ります。
怒りと決意が
70人が参加した兵庫県の代表団。持参した阪神タイガースのシンボルカラーの黄色に縦じまの横断幕と小旗には「許さへんで大増税・改憲」の文字がくっきり。参加者の怒りを刻み込みました。
大会では全商連の国分稔会長が主催者あいさつを兼ねた報告をし、日本共産党の塩川鉄也議員が国会情勢を報告。大きな拍手で迎えられたのは、東京都知事選の吉田万三予定候補。「今年は日本の将来がどういう方向に向かっていくかが問われる大事な年。みんなの力でグラグラとしてきた石原都政を倒すような世論と運動を巻き起こそう」と連帯あいさつしました。
共感の拍手が
参加者から7人が決意表明。業者団体との共同の広がりや、国保料(税)引き下げを求めた自治体キャラバン、財政破たんに陥った夕張市での支援活動など多彩なとりくみや運動を報告。会場からは「そうだ」「頑張れ」のかけ声がかかり、共感の拍手が沸き起こりました。
大会決議を採択した後、参加者は国会までデモ行進。議員面会所では日本共産党国会議員団とエール交換し、がっちりと握手。国会内外で世論と運動を広げることを誓い合いました。
|