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  トップページ > 業種のページ > IT・サービス > 全国商工新聞 第2861号 1月5日付
 
環境にやさしい商売に挑戦
 

環境にやさしい商売に挑戦

地域に根ざし頑張る中小業者

 地球環境を守る取り組みは待ったなしの課題。持続可能な社会の実現には、地域に根ざしたものづくりやまちづくりに創意工夫できる中小商工業者の役割発揮が求められています。環境にやさしい製品開発や家づくりに挑戦する会員の取り組みを紹介します。




珪藻土を使った住宅づくり

家族と住まいの健康守る 埼玉・狭山民商 小林優さん

 埼玉・狭山民主商工会(民商)の小林優さん=左官=は珪藻土を使った住宅づくりやリフォームを手がけています。「一般のクロス張りと比べて珪藻土の壁は下地を3回塗るなどの手間がかかり、材料も高いけど、浄化作用があるので、二酸化炭素や湿気、ダニ、ペットのにおいなどを吸ってきれいな空気を出してくれる。健康と環境にやさしい素材」と自信を持って話します。
 珪藻土は、植物性プランクトンが永年にわたって堆積してできた土です。小さな粒子の中に無数の孔質(空気層)があり、ほかの素材と比べて調湿性や断熱性、遮音性、脱臭性などに優れています。
 きっかけは8年ほど前。マンションを買った知り合いから「子どもがアレルギーなので壁を珪藻土にできないか」と相談されたことです。珪藻土を扱っているメーカーに通い、特徴を勉強。塗り方、技術を身につけて要望に応えると大変喜ばれました。それ以来、珪藻土の良さを実感し、消費者にも積極的にアピールしています。
 小林さんは住宅建築にかかわるようになってから35年になり、現在は長男・正典さん(25)と一緒に仕事をしています。「仕事が丁寧」と定評があり、個人の依頼は3、4カ月待ちで断わることもあるほど。珪藻土の壁作りも口コミで広がり、依頼が増えています。「珪藻土は家族と住まいの健康を守る最適な建材。その良さをもっと知ってほしい」と小林さんは話しています。
   
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