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自主記帳で商売見えた=長崎民商
若手会員が経営者交流会
商売や経理の方法など新会員を交えて語り合った長崎民商の若手経営者交流会
「商売、本音で語り合おう」─。長崎民主商工会(民商)の若手会員は2月9日、経営者交流会を行い、5人が参加しました。新会員2人を囲んで、お金の管理や民商の自主記帳・申告など、さまざまな話題で盛り上がりました。
参加した丸田哲朗さん=建設=と河合恵さん=スナック=は最近民商に入会したばかり。
ボイラーの設置などを行う丸田さんは、「労災に入らないと仕事がもらえない。民商なら労災に加入できる」と聞いて入会しました。
銅座町で3年ほどスナックを経営している河合さんは、ポストに入っていた民商のチラシをずっと保管。税金の申告のことで分からないことが数多く出てきたときに思い出し、事務所を訪問しました。
「商売のお金の管理、どうしてる」と聞かれると、2人とも長崎民商で勧めているエクセルを使った記帳に挑戦しているとのこと。河合さんは、お店の1日の売り上げから、人件費などを引いた額を毎日ノートに記載し、空いた時間にエクセルに打ち込みんでいます。「月別の売り上げグラフが出るのがすごい。数字を打ち込むと、申告書にすぐに反映されるのもいい」と実感を話しました。
「これまで毎日記帳することもなく、やり方さえよく分らず、これではマズいと思っていた」という丸田さんは、エクセル記帳に挑戦し、現在では半年分の記帳を終了。「あとは、残っている領収書を処理するのが大変ですが、集中すればできないことはない」と自信を見せます。
自主計算・自主申告について、建設業の本多邦暁さんが「起業したてのころ、通帳に使途不明金がどんどん増えていった。これでは先の見通しが立たないと思い、自主計算ノートに記帳を始めた。毎年続けていると、決まった月に、極端に仕事量が減っているのが分かった」と経験を発言。「それ以来仕事先も官公庁だけでなく、民間にも積極的に着手し、商売を続けることができた。接待交際費などの経費も、自分で計算していると、1年の使用分を把握できる」と優位性を説明しました。
小売業を行う水谷俊作さんや西彼民商の田口征弘会長=機械工具修理=も参加。入会の経緯や苦労話、税務調査の体験談など、ざっくばらんに盛り上がりました。
全国商工新聞(2018年3月5日付) |