<楽しく自主計算 小法人パンフ活用し各地で学習会開く>
第4金曜に開催し楽しく学び合おう=岩手・一関民商
「誰でもできる」パンフレットを使って一関民商が開いた法人決算学習会
「法人決算も自主記帳・自主計算を追求しよう」―。岩手・一関民主商工会(民商)は10月23日、「法人決算学習会」を開き6人が参加しました。
1回目に続き、講師を務めたのは伊藤静子税金対策部長=建築。「本気で商売繁盛をめざすのなら経営者自身がお金の流れを十分に把握しておくことが必要。そのためには、法人決算も税理士に一任するのではなく自主記帳・自主計算を進めていくべき」と強調し、「楽しく明るく学び合いましょう」と呼び掛けました。
この日は「誰でもできるパンフ」を活用し、期末での決算整理について学習しました。伊藤部長がパンフレットに基づいて棚卸しや減価償却、売掛金・買掛金の確定などの基本的なルールを説明した後、参加者が分からないところを質問しました。特に質問が集中したのは減価償却の計算と費用の繰り延べについて。参加者の実例を基にして実際に演習して理解を深めました。
上田昌江さん=電気工事=は「不安だった未払い費用の処理方法が分かってうれしい。法人決算は難しいと思っていたけれど、やる気になればマスターできそう」と自主計算・自主記帳に手応えを感じていました。佐藤春子さん=建築=も「具体的な事例が出されてとても分かりやすかった。申告書が作成できるようになりたい」と語っていました。
民商では毎月第4金曜日に学習会を継続し、申告書の作成・提出することをめざすことにしています。
全国商工新聞(2015年11月23日付) |