PC記帳習得し 自分で決算できた=広島・三原
広島・三原民主商工会(民商)は「記帳を覚えたい」「自分で決算をしたい」という仲間からの要求に応え、自主記帳・自主計算活動を進めています。6月末に決算・申告を終えた兼森裕子さん=自動車関連=の手記を紹介します。
民商で法人決算をするようになって3年目、今年はパソコン記帳に本格的に挑戦しました。
「ゴールデンウイークに集中して入力するぞ」と思っていましたが、思うようにはかどらず、6月になってようやくパソコンに向かい始めました。しかし、1カ月分の収支がなかなか合わず、日中は仕事もあり、集中することができません。
完成目標を6月25日と決めたものの時間がとれず、煮詰まっていた時に寺田拓也事務局長が「民商の事務所に来ませんか」と声をかけてくれました。
民商の事務所に通い、何度も心が折れそうになる中でパソコンに向かう日々。気が付くと目標にしていた25日になり、さらに集中力を高めました。
そうした中で通帳の収支が合い、売掛金を合わせる作業も楽しくなり、「要領をつかんだ」と思い、「この勢いで買掛金を合わせよう」と一気に入力。ところが貸借が反対になっていたことに気づき、ショックを受けました。
気を取り直して入力ミスを修正し、ようやく収支の計算が完了。消費税の計算や決算別表を作り、最終日の6月30日に無事、提出することができました。後日、パソコンで打ち出された総勘定元帳を見た時は、「やった」とこれまでの努力が実を結んだことを実感しました。
パソコン記帳は日々、入力すれば月々の事業収支も把握できます。今年度は早速、入力を開始して月々の経営の分析を行い、毎月の記帳学習会にも参加したいと思います。
全国商工新聞(2015年8月3日付) |