経営改善の交流会に 自主記帳セミナー=新潟・魚沼
新潟・魚沼民主商工会(民商)塩沢支部は6月11日、南魚沼市内で「第2回自主記帳セミナー」を開き5人が参加しました。参加者が持参した「日計表」をもとに、お互いの経営実態を出し合うことで、経営改善の交流会にもなりました。
何度も記帳会に参加しているベテラン会員のKさん=旅館=は「発生主義といって、請求書・納品書をもとに、記入していくんだよ」とまだ慣れない参加者にアドバイス。区切りの良いところでは「どう、もうかってる」「もう少し、客単価を引き上げることを検討した方がいいね」「結構、経費も掛かっているね」など話し掛けながら参加者を安心させていました。
また、自らの経営理念を語り、商売に生きる情報交換も行うなど、教え合いながら記帳を進めました。
初めて参加したYさん=旅館=は「来年こそは、息子夫婦に事業を引き継ごうと考えているの」と話し、「そのためにも自分の会社の経営をしっかりつかんでおかなくっちゃ」と張り切りながら学習を進めました。
今年から経営を任され、前回から記帳セミナーに参加しているTさん=旅館=は「書類をもとに、日計表にこうして記載していくことで、自分の経営実態が手に取るように分かる」と、経営に強くなる喜びを語りました。
参加者は記帳によって経営をつかみ、自社の弱点や課題、強みを発見することが自らの生業や仲間の営業を守る大きな力になると実感。N支部長は「次回はもっと、経営に役立てるセミナーにしよう」と意欲満々です。
全国商工新聞(2015年7月20日付) |