法人決算も自主記帳で 17年続く集団申告=茨城・鹿行
茨城・鹿行民主商工会(民商)は5月29日、法人会員の集団申告を行いました。11人が参加し、潮来税務署に申告書を提出しました。
Tさん=鉄工=は「消費税増税には憤りを感じている。みんなで申告をすると勇気が湧き、もっと頑張ろうと思える」と話し、Iさん=管工業=も「1人だと不安を感じるが、同じ法人会員がいるから心強い」と語っています。
民商では法人部会が中心になって相談会などを開きながら、法人会員が日々の帳簿付けから集計表や決算書作成までを自力でできることを目標に掲げ、みんなで記帳や申告実務を学び合っています。また、消費税が中小業者の営業を押しつぶす不公平な税制であることなどを学び、自主記帳・自主計算の力にしています。
法人会員が集団申告をするようになったのは17年ほど前から。請け負い克服についての提起を受けて役員会で討議し、法人部会を立ち上げることにしました。それ以降、毎月法人会員が集団申告をするように。現在、74人の法人会員が参加しています。長年の取り組みが実を結び、会計ソフトを操作して決算ができるようになった会員もいます。
こうした取り組みを通じ法人会員が日常的に民商活動に参加。3・13重税反対全国統一行動にも法人会員が積極的に参加し、民商会員の約8割が統一行動に参加しています。
会長=書店=は「法人会員も民商の仲間、自主記帳、自主計算・自主申告を貫くことが大切。さらに運動を発展させたい」と話しています。
全国商工新聞(2015年6月15日付) |