自主計算パンフ活用 「発生主義」や「事業区分」も学ぶ=広島・安芸
広島安芸民主商工会(民商)は1月24日、3回目の税金学習会を開催。これまで32人が参加し、記帳決算の例題等を全国商工団体連合会(全商連)の「自主計算パンフレット」を使い、教え合いながら学習を進めています。
講師を務めた税対部長=介護タクシー=が「納税者の権利をしっかり学び、自分の商売を支える自主記帳・自主申告を進めよう」とあいさつし、スタート。今年の注意点として「消費税課税業者は3月までと4月からの集計を分ける」ことを説明しました。建設業の参加者から「税率が変わるのは4月の入金分からでいいんかいねえ」と声が上がると、すかさず「発生主義」を解説し、「注文は3月まででも仕事や納品が4月の場合は8%になるから注意が必要」と指摘しました。
また、初参加の美容院を営む会員には同業者の先輩がアドバイス。「美容院の消費税申告で簡易課税を選択すると、カットなどの売り上げは第4種だけど、シャンプーなどを販売した売上は第2種と事業区分が変わるから注意を」など参加者同士で教え合いました。
例題を使った消費税額の計算では、8%への増税による支払い額の増加に驚く参加者が続出。「10%になったら本当にやっていけないねえ」とため息が漏れました。
若い会員の参加もあり、消費税の仕組みや問題点を理解してもらう基本の学習を重視。「パソコンを使えば計算は簡単かもしれないけど、やっぱり基本を知っておかないといけない」と感想も出され、業者青年の「学びたい」という姿勢に、ベテランも初心を思い出した学習会でした。
全国商工新聞(2015年2月9日付) |