消費税5%・8%に対応 独自のソフトで記帳会=長崎・諫早
長崎・諫早民主商工会(民商)は先ごろ、自主計算会を開き6人が参加しました。来年の確定申告に向け、消費税5%と8%対応の計算が同時に必要となっていることを受け、民商独自に作成した5%・8%同時対応の表計算ソフトで実際に計算しました。
収入と仕入れそれぞれのシートに月ごとにかつ取引先別に、売り上げと仕入れの金額を入力。収入のシートは現金商売の会員でも使いやすいように取引先を日付に置き換えカレンダーのようにも使えるように工夫しています。また、経費のシートも月ごと、科目別に入力しました。
プログラミングされたソフトが、入力された収入などの金額を自動集計し損益計算書を作成。さらにそこから消費税額も自動で算出されます。今年は1〜3月期は5%分で4〜12月期は8%分とそれぞれ分けて計算し、税額の変化も見れるように工夫しました。本則課税と簡易課税それぞれに対応したソフトがあり、どちらを選択しても大丈夫です。
当日は各自、打ち込んできた表計算ソフトを開き、消費税の申告計算にチャレンジ。出された数字が何を示しているのか、理解することを重視しながら丁寧に学んでいきます。無事に記帳ができ安 の表情を浮かべる人や、消費税額の大幅な増加に怒りを口にする人など、自由に交流しながら楽しく記帳会を進めました。
実際に表計算ソフトを使い記帳をしている会員のTさん=小売=は「パソコンを使い8%にも混乱することなく対応できた。3年前から民商のパソコンを使い記帳しているので、前年度との比較もでき申告だけでなく経営判断にも役立っている」と話しています。
全国商工新聞(2014年12月15日付) |