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  トップページ > 税金のページ > 確定申告(自主計算) > 全国商工新聞 第3095号11月11日付
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税金 確定申告(自主計算)
 

来年から記帳義務化 民商の自主計算で備えバッチリ

 大阪商工団体連合会(大商連)は、来年1月からすべての中小業者に課せられる「記帳・帳簿の保存義務」を前に対策を強化しています。各地の取り組みを知らせるニュースも発行し、中小業者一人ひとりの状況に合った民主商工会(民商)の自主記帳・自主計算活動を推進しています。「分かる、できる、役に立つ」と好評の活動を紹介します。

初心者向けに記帳学習会=大阪・港
 港民商は「初心者のための記帳学習会」を5月から月1回開いています。会員ならだれでも参加でき、「簿記が分からなくても、一から基礎を学ぶことがきる。目からウロコ」と好評です。
 10月23日に開いた6回目の記帳学習会には8人が参加しました。領収書を整理する人もいれば、パソコンが苦手で簡易記帳ノートに記帳する参加者もいます。表計算ソフト「エクセル」を活用するエクセル会計にチャレンジする参加者は「日付や科目番号、相手先、金額を入力すればパソコンが集計してくれる。仕事や家事の合間に続けられる」と喜んでいます。
 学習の後に行う「おしゃべりタイム」が商売交流や、会計処理の素朴な疑問を解決する貴重な時間となっています。今さら聞けないと思うような内容でも率直に出し合い、「落とせないと思っていた経費が落とせると分かった」「これは経費で落とせないのか。へぇそうなんやぁ」と楽しみながら学んでいます。
 記帳学習会の参加者は「記帳がだんだん分かるようになってきた。以前はレシートをノートに貼るだけだったが、今はパソコン入力して経営状況が分かるようになってきた」=ポンプ修理・設置=。「焦らずゆっくり学び、頑張りたい」=美容=は、「税務調査は年々厳しさを増しているので、これからも勉強したい」=クリーニング=と期待を寄せています。
 記帳学習会の案内チラシを作製している重森拓也会長は「記帳義務化を前に、学習会で自分の経営を把握し、税務調査を乗り切る力を付けることが大切」と話しています。

港民商の重盛会長が作製した「初心者のための記帳学習会」のチラシ

記帳講習会 かんたん手書きで帳簿=大阪・羽曳野
 羽曳野民商は「手書きの記帳講習会」を9月、10月に計6回開催し、延べ82人が参加しています。
 講習会は、改悪国税通則法で来年1月からの記帳義務化に対応するため、民商で作成した「かんたん手書きde帳簿」をもとに、会員一人ひとりの業種・業態に合わせた帳簿を作り上げる内容です。
 1回目は31人が参加し、会場はいっぱいになりました。松原龍夫会長や事務局員が「手引き」をもとに、「かんたん手書きde帳簿」の特徴や税務調査で特に注意しなければならない点を解説。さらに「記帳は、いわば『数字の日記』。税務署に強制されて嫌々するものではない。記帳の仕組みが分かれば、商売に役立つ楽しいもの」「利益の状況によって、青色申告制度の活用や経費の節約などが自分で検討できる」と自主記帳の意義も話しました。
 講習会では参加者から「製造業なので毎日は売り上げはない。複数ある取引先別に売り上げ、仕入れ、外注費を記入できるように帳簿を作り変えたい」「飲食業をしている。営業時間の『昼の部』と『夜の部』とに分けて、売り上げを計上できる帳簿にしたい」との要望が出されました。こうした要望を受けて「かんたん手書きde帳簿」を改良しています。
 民商では「これから記帳を始めたいがパソコンは苦手という中小業者が『かんたん』に『手書き』で『帳簿を作成』する」自主記帳・自主計算活動を進めています。

パソコン会計で青色申告=大阪・堺北

堺北民商青年部長 中山雄一さん

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 堺北民商は法人と個人の青色申告の会員が多く、パソコンを活用した複式簿記による自主記帳・自主計算活動を推進しています。節税対策や経営分析などにつながっています。民商青年部長・中山雄一さん=中古テレビゲーム卸=にパソコン記帳の魅力を語ってもらいました。

 民商事務所の2階には会員がいつでも利用できるパソコンが5台あります。私は開業当初に民商に入会し、自主記帳をしています。
 個人の青色申告で、65万円控除をとって節税をしています。パソコン記帳の魅力はそれだけではありません。商売の状況を数字で把握でき、経営対策を考えることができます。
 毎月の売り上げの推移や経費の科目ごとにいくら費用がかかったのかが一目瞭然。売り上げの増減が生じている理由を分析し、良かった点はさらに伸ばす努力をし、悪かった点は早急に改善の手立てをすることができます。経営向上の大きな力になっています。

全国商工新聞(2013年11月11日付)
 
   

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