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商売に自信と元気を=大商連推進の自主計算・自主記帳運動
不況を乗り切り、商売に「自信と元気」を取り戻そう‐‐。大阪の民主商工会(民商)が取り組んでいる自主計算・自主記帳運動が好評です。「経営が分かって元気が出た」「商売に愛着が持てた」と、商売そのものを見直す大きなきっかけにもなっています。4回にわたって紹介します。
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エクセル会計を説明する松岡さん(手前) |
大阪・平野民商は「不況や消費税から営業を守るためにも、帳面をしっかりつけよう」と呼びかけ、6月からエクセル会計教室を毎月開くことにしました。
不況の今こそ経営見直そう
1回目の開催となった6月1日の教室には6人が参加。講師はエクセル会計推進委員長の松岡秀樹さん(49)=紙加工=です。
エクセル会計教室の毎月開催は「不況の今だからこそ、経営を見直そう」と5月の推進委員会で話し合ったのがきっかけでした。
使用するエクセル会計は松岡さんが作成した最新の09年版で、損益計算や消費税の簡易と本則も計算できるスグレモノ。
今年の確定申告時期にはエクセル会計が入ったCDを80枚以上配布。民商のホームページでもエクセル会計を公開するなど、広く活用を呼びかけています。
作成者だけに松岡さんの講師ぶりも堂に入ったもの。入力方法や自動計算の仕組みなどをプロジェクターを使って、誰にでも分かりやすく説明していきます。
昨年入会したばかりの新会員=プレス加工=は「消費税まで計算してくれるのはスゴイ。これは、ぜひ使ってみたい」とうなりました。
苦手な人にも使ってほしい
もともと松岡さんがエクセル会計に関心をもったのは、07年に参加した大阪での自主計算交流会でした。
これをきっかけにエクセル会計の作成を決意。パソコンが苦手な人や初心者の人にも使ってほしいと、民商の「自主計算書」をそのままエクセルの表計算で作りました。
「パソコンの画面を開いた瞬間に、嫌になる人って多いんです。日ごろ目にしてる民商の自主計算書やったら、なじみがあって、とっつきやすいと思ったんです」と振り返ります。
その後、エクセルの本を読みながら、半年かけて月別と年間の集計表を完成。実際に使用した会員の感想も取り入れ、昨年末、進化した09年版を作りあげました。
税金だけでなく経営に生かして
「今の商売の状況は、まさにその日暮らし。仕事をしているというより、させられている感じです」と語る松岡さん。重視するのは、「税金対策だけでなく、自分の経営に自主計算をどう生かすか」です。
始まったばかりのエクセル会計教室。「教室を通じて、みんなの意見や希望を聞きながら、中身をさらに充実させていきたい」と毎日パソコンと向き合う松岡さんです。
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