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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3275号8月7日付
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税金 徴税攻勢
 

申請型換価の猶予実現 各地の民商

民商では初挑戦

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Sさんに届けられた「換価の猶予許可通知書」

 群馬・吾妻民主商工会(民商)のSさん=建築=は7月6日、消費税の納付について申請型「換価の猶予」が認められ、1年間、納付が猶予され、毎月2万円ずつを納付することになりました。「換価の猶予」申請は同民商では初の挑戦。「手続きもそれほど難しくなかった。消費税に苦しんでいる人はぜひ活用してほしい」と話しています。
 高平さんは2年前に売り上げが1000万円を超え、今年から課税業者になりました。
 所得税の申告では、ほとんど利益がありませんでしたが、40万円の消費税を納付しなければならず、「一括では納付できない」と困っていました。
 申告時の民商の相談会で、税務署長の職権に加えて納税者が申請できる「換価の猶予」が創設されたことを学び、挑戦することに。6月初旬、必要な資料を持って民商の事務所に出向き、事務局員にアドバイスを受けながら申請書と財産収支状況書を記入し、毎月2万円ずつの納付計画を立て、その足で中之条税務署に向かいました。
 署員は「車両があるのではないか?」「預貯金の口座番号と通帳の写しを提出するように」などと言ってすぐには申請を受け付けようとしませんでしたが、高平さんは「納税者が申請できる制度がせっかくできたのに、いろいろ言われると申請しづらくなる」と抗議。最低限の必要事項を記入することで申請書を受け付けさせました。
 その後、税務署から二度ほど問い合わせがありましたが、「申請が認められました」との連絡が入りました。

納税者の権利学び
 鳥取民主商工会(民商)のHさん(仮名)=水産業=は6月5日、消費税の申請型「換価の猶予」が認められました。29万円の消費税を、毎月6万円ずつ5回に分けての納付が可能になりました。「資金繰りの予定を署員に説明すると理解してくれ、しっかり話も聞いてくれた。『換価の猶予』を申請するのは納税者の権利。多くの人に挑戦してほしい」と話しています。
 上野さんはこれまでも一括で払えず分納していましたが、高い延滞税が負担になっていました。3月末に開かれた民商の納税緩和措置についての学習会に参加し、「換価の猶予」制度について(1)延滞税が9%から1.7%に引き下がる(2)財産の換価(売却)が猶予される(3)1年間(延長あり)、安心して分納できる(4)差し押さえの解除も可能になる-ことを学び、「みんなで挑戦しよう」と話し合いました。
 その後、資金繰りや家計状況を整理し、申請書と財産状況表を作成し、分納計画を立て5月31日に鳥取税務署に提出し、「換価の猶予」が認められました。

全国商工新聞(2017年8月7日付)
 

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