全商連HPアンケート 社保加入問題 相談が急増
未加入者の現場排除に不安
「正しい情報欲しい」
未加入者の排除が各地で頻発している社会保険加入問題。これに警鐘を鳴らす全商連のホームページ(HP)には月1万人以上が訪問。このページで行うアンケートには、「正確な情報を知りたい」「社会保険料が高くて払えない」などの声が寄せられています。
クリックで拡大表示します
「現状で社会保険料を払えますか」の問いには「はい」が30%で「いいえ」が64.3%。3人に2人が払うことが困難な状況に置かれていることがうかがえます(図1)。
社会保険についての要望で最も多かったのは「社会保険制度について正確な情報を知りたい」で85%と断トツ。以下、「保険料負担を極力抑えるようにしたい」(58.3%)、「社会保険料を払える単価を取れるようにしたい」(50%)と続いています(図2)。
この結果について全商連・運動政策委員長の遠藤強常任理事は「入らなくてもいい一人親方などにも加入を強要し、現場から未加入者を排除する動きが各地で出ている中で、正しい情報を知りたいというのが業者の要求ではないか」と分析。その上で民商として、「社会保険労務士などを講師にした社会保険制度の仕組みや国土交通省が出している下請けガイドラインなどについての学習会を広く呼び掛け、建設業者の声に応えていくことが必要」と、強調しています。
HPのアクセス月1万件超える
全商連がHP上で行っている社会保険に関する意見集約は16年11月に開始。17年2月末現在、74件の回答が寄せられています。
全商連HPへのアクセス数でも社会保険関係が最も多く、1月は約1万1000件、2月は1万3000件と3月を前に急速に増えてきています(図3)。
全国商工新聞(2017年3月13日付) |