<差し押さえ回避し分納実現>
請願書で実情訴える=滋賀・大津高島民商
滋賀・大津高島民商は6日、「差押予告通知」を受け取った田中正さん(仮名)=飲食=が事務局と一緒に大津税務署に「不当な差し押さえをするな」という請願書を提出し、これまでどおり延滞税の毎月1万円ずつの分納を認めさせました。「一人だったらこちらの言い分なんて聞いてくれなかった。民商の力ってすごい」と驚いています。
田中さんは病院内で食堂を経営。患者が減った影響で売り上げが激減し、3年ほど前から消費税が納期限までに納付できなくなりました。遅れながらも納付を続けてきた田中さん。昨年度までの本税は完納しましたが、延滞税が40万円ほど残り、毎月1万円ずつ分納していました。
ところが、8月末に実父が亡くなり、葬式などの出費がかさみ8月分の納付が滞ってしまいました。その途端に「差押予告通知書」が送られてきてびっくり。すぐに民商に相談しました。
請願書を作成して総務課長に実情を訴えたところ、統括官とあらためて分納を相談し、これまでどおりの分納が認められました。
全国商工新聞(2015年10月26日付) |