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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3163号4月6日付
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税金 徴税攻勢
 

仲間の立ち会い力に 少額修正で調査終了=広島・福山

 税務調査をきっかけに広島・福山民主商工会(民商)に入会したTさん=溶接=は先ごろ、計算ミスによる数万円の修正申告で、税務調査を終えることができました。民商の仲間と一緒に納税者の権利を学ぶとともに必要な帳簿書類を示して毅然とたたかったことが大きな力になりました。
 今回の調査では福山税務署の署員は、はっきりとした理由を示さずに青色申告の取り返しをちらつかせました。しかし、Tさんは申告時に提出した貸借対照表と損益計算書を裏付ける現金出納帳や経費帳、振替伝票などを提示。青色申告の要件を満たして所得が正しく計算されていることを認めさせました。「みんなが立ち会ってくれたから心強かった。一人ではどうなっていたか分からない。民商に入会して良かった」と笑顔を見せています。
 Tさんは元請けの工場で溶接の仕事をし、Tさんの妻が請求書などの整理、記帳を担当して帳簿に基いて毎年、青色申告を行っていました。
 福山税務署員から電話が入ったのは昨年10月初旬。Tさんの妻が対応すると、「本人に伝えることがあるので連絡してください」と署員。後日、Tさんが署員に連絡を入れると「申告の記載が間違っているので調査をする」と伝えられました。署員からの連絡であらためて申告書を確認したところ、控除の取り方が違っていたことが分かり、Tさんは修正申告書を持って税務署に行きました。しかし、署員は「調査が始まっているので受け取れない」と拒否。不安になったTさんは知り合いの紹介で福山民商に相談しました。
 民商では「納税者には権利がある」ことを詳しく話し、「一緒に税務署とたたかおう」と訴えました。
 すぐに箱田班の班長・Nさんに連絡を入れて調査対策班会を開催。「自主計算パンフ」を読み合わせながら、納税者の権利や調査の進め方を学習し、班の仲間が立ち会って調査に臨むことを確認しました。
 1回目の調査ではMさんをはじめ6人の班の仲間が立ち会いました。Tさんが調査理由をただすと、「申告書に間違いが記載されているので…」と答え、その日はそのまま帰りました。その後、6回の調査では班の仲間が立ち会ってTさんを励まし続け、「団結の力」で税務調査を乗り越えました。
 立ち会いを続けてきたNさんは「全員で頑張れば少しでも不安が少なくなる。今回のことで班の大事さを痛感した」と話していました。

全国商工新聞(2015年4月6日付)
 

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