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税務署が5年分の帳簿を押収 不当性訴え取り戻す=長崎・島原
税務調査で5年間分の帳簿書類などを持ち去られた長崎・島原民主商工会(民商)の廣瀬総之輔さん=青果卸・加工=は先ごろ、民商と一緒に抗議して帳簿書類を取り戻しました。「民商の仲間が一緒に来てくれて心強かった。民商に相談してよかった」と喜んでいます。
島原税務署から税務調査の「事前通知」が届いたのは5月連休明け。その数日後に税務署から、「5年間の売上帳や預金通帳、請求書・領収書などの帳票類を準備してほしい」と連絡があり、1週間後にすべてを渡しました。
初めての税務調査が気がかりで、不安な日々を過ごした廣瀬さんは、取引先の民商会員に相談。「税務調査だったら民商と一緒に立ち向かえばいいよ」とアドバイスを受け、入会しました。
民商会員ら4人で税務署に行き、「持ち出す理由を本人に説明せず、しかも悪質でもないのに5年分の書類を持ち去ったのは不当」と抗議し、帳簿書類の返却を要請。担当署員からすべての資料を取り戻しました。
Hさんが所属する深江班は6月16日、班会を開催し、税務調査を経験した仲間など6人で交流しました。税務調査対策などのアドバイスを受けた廣瀬さんは「税務署には従わなければいけないと思っていた。納税者の権利を学んで目からウロコ。民商と一緒に税務調査を乗り越えたい」と決意しています。
全国商工新聞(2011年7月11日付)
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