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税務署が捜索と売掛金の差押予告 抗議により差押回避=奈良・橿原
消費税の納付遅れを理由に、税務署から突然の捜索を受けた奈良・橿原民主商工会(民商)の三橋昌代さん=建設=は先ごろ、税務署と交渉し分納を認めさせました。「これで安心して商売が続けられる」と喜んでいます。
三橋さんは3年前、税務調査で約330万円の消費税が追徴となりました。なかなか納税できませんでしたが、昨年8月に100万円を納付。残りの納税も速やかに行うつもりでしたが、不況もあって滞りました。
葛城税務署は5月25日、三橋さんの事務所に突然訪問し、捜索調査を実行。署員4人が帳簿、書類、パソコンなどを次つぎと調べ、「売掛金を差し押さえる」と一方的に告げました。
困った三橋さんは民商に相談。5月27日に、西川正克税対部長らと5人で「滞納処分に関する請願書」を税務署に提出しました。
三橋さんは「売掛金が差し押さえられたら商売ができない」と訴え、参加者も「一方的な滞納処分はやめるべきだ」と抗議しました。
応対した総務課長は「納付相談には親切・丁寧に対応するよう伝える」と回答。その結果、三橋さんの希望した月10万円の分納が認められ、差し押さえ処分を回避させることができました。
全国商工新聞(2011年7月11日付)
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