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所得税・延滞税の滞納処分で執行停止=埼玉・川口
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地方税滞納 自宅・土地差し押さえを解除=新潟・西蒲
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国保・住民税など230万円を徴収猶予=長崎・東彼
所得税・延滞税の滞納処分で執行停止=埼玉・川口
所得税と延滞税合わせて約50万円の滞納があった埼玉・川口民主商工会(民商)のYさん=加工=は7月5日、「滞納処分の執行停止」をかちとりました。「これで滞納税金を気にせず、安心して仕事ができる。民商に相談してよかった」と喜んでいます。
Yさんは不況による影響で、借入金が増大。住宅ローンも返済できなくなり、昨年、自己破産を申し立て、12月に成立しました。
「ローンの心配はなくなったが、滞納税金はどうしよう」と悩んでいたYさんは、民商の仲間に相談。納税義務を消滅させることができる「滞納処分の執行停止」のことを知りました。
仲間と川口税務署に行き、「自己破産で資力を喪失した」と説明し、請願書を提出。「滞納処分の執行停止」を求めました。
税務署は今年5月、Yさんの資力調査を実行。7月5日に「滞納処分の停止通知書」が届きました。停止理由として、「国税徴収法第153条第1項第2号に該当」とあり、滞納処分を執行することにより生活を著しく窮迫させる恐れがあるとの判断でした。
今後は、市税についても交渉する予定です。
蕨市で徴収猶予かちとる
国保税と固定資産税合わせて約130万円の納付が困難となった川口民商会員のHさんは先ごろ、蕨市に「徴収猶予申請」を提出しました。
その結果、6月25日に「徴収猶予許可通知書」が届き「現状に合わせた納税ができるようになり、本当によかった」と喜ぶHさん。
蕨市で民商会員が「徴収猶予申請」をかちとったのは初めてです。
地方税滞納 自宅・土地差し押さえを解除=新潟・西蒲
地方税530万円の滞納を理由に、自宅や土地などを差し押さえられた新潟・西蒲民主商工会(民商)のNさん=建設=は7月2日、市と交渉して解除をかちとりました。「解除通知が来てホッとした。仕事を続けて滞納を減らしていきたい」と話しています。
Nさんは10年前、不払い問題や手形の不渡りが相次いだため、地方税の納税が困難となり、約530万円が滞納になりました。
6月11日、市特別滞納整理室から、自宅と作業所の土地・建物の「差押書」が、突然届きました。
驚いたNさんは6月22日、民商に相談。上申書を携え、民商役員らと一緒に市に差し押さえの解除を求めました。
14年前から不払い問題が相次ぎ、10年前には2815万円の手形が不渡りになるなど、税金が滞納になった経緯を説明。「作業所で仕事ができないと生活ができず、今後の納税もできない」と訴えました。
そして、今後は毎月2万円を支払っていくことを提案。市はNさんの主張を認め、数日後に、「差押解除通知」を送付しました。
国保・住民税など230万円を徴収猶予=長崎・東彼
地方税約230万円の納税が困難となった長崎・東彼民主商工会(民商)のOさん=建築関連=は先ごろ、徴収猶予をかちとりました。「民商に相談してよかった。これで商売が続けられる」と喜んでいます。
国保、住民税、固定資産税など160万円、延滞税66万円が滞納になったOさんに、波佐見町は7月、目立つ黄色の封書に入った「差押予告」通知を送付しました。
不況で仕事がなく、納税ができなくて困っていたOさんは7月21日、毎週水曜日に開催されている民商の「なんでも相談会」に参加しました。副会長のMさん=衣料雑貨小売=は、納税緩和措置を活用し、差し押さえを回避できることをアドバイス。町と交渉することにしました。
Oさんは7月28日、妻と民商事務局員の同行の下、町役場で徴収猶予を申請。経営や生活の実態や確実な分納が難しい状況にあることを訴えました。
町は徴収課、健康保険課から3人が応対し、今年12月までの徴収猶予を認めました。
Oさんは「商売に励んで、納税できるように頑張りたい」と話しています。
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