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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2932号 6月28日付
 
税金 徴税攻勢
 

市税滞納 分納中に差し押さえ 抗議に謝罪・差押解除=埼玉

 毎月誠実に滞納税金の分納をしていたにもかかわらず、埼玉県川口市から予告なしに不動産を差し押さえられた川口民主商工会のSさんは先ごろ、仲間とともに抗議し、手続きの間違いを認めさせ、差し押さえを解除させました。納税課長の謝罪を受けたSさんは「全国の仲間の励ましになればうれしい」と、笑顔で話しています。
 Sさんは以前、飲食店を経営。不況で売り上げが減少し、07年ごろから住民税や固定資産税を約100万円滞納。その後廃業し、市と話し合い毎月2万円を分納していました。
 ところが、4月27日付けで、予告もなく不動産の差押通知書が届きました。
 驚いたSさんは、すぐに民商に相談。5月10日に民商の池浦正文支部長らも同行し、総勢5人で市に抗議しました。
 市は「この間の納税は、亡くなった父親名義の滞納分に充てたので、Sさん本人の分が全く支払われていない」と説明。
 Sさんは市の都合で父親名義に充当したことを抗議。納付書はSさん名義であったこと、納付計画を相談している事実を訴え、なぜ差し押さえたのか追及しました。
 担当者があいまいな発言を繰り返すので、責任者に代わってもらうと、「月5万円の分納誓約を守っていないから」とウソの主張までしました。
 誓約書の控えには月2万円の記載があることを示し、「差し押さえが不当であることを認め、謝罪せよ」と迫ると、納税課長は「謝罪します」と頭を下げました。市はすぐに差押登記を取り下げ、取引銀行にも誤りを連絡。謝罪文をSさんに手渡しました。
 米田務民商会長は「行政手続きの誤りを素直に認めて謝罪したことは評価できる。私たちの積み重ねた運動の成果だ」と話しています。

   
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