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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2932号 6月28日付
 
税金 徴税攻勢
 

税務署が売掛金差し押さえ 交渉で解除=広島


 消費税の滞納を理由に売掛金を差し押さえられた広島・三原民主商工会のNさん=鉄筋加工・組立=は先ごろ、民商と一緒に税務署と交渉し、差し押さえを解除させました。「一人で相談に行ってもダメだったと思う。仲間の皆さんが一緒に来てくれて本当に心強かった」と笑顔です。

 仲間の支え心強く
 Nさんは、消費税の免税点が1000万円に下げられたことで、09年度は課税業者に。不況や工事単価たたきに合って納税が難かしく、約35万円の消費税が滞納になりました。
 三原税務署は今年4月になって、Nさんに売掛金の差し押さえ通知を送付。困ったNさんは4月12日、日本共産党を通じて民商に相談しました。「4月末入金の売掛金は15万円しかなく、差し押さえられたら生活できない。元請け業者からも差し押さえをされるような業者とは取引できないと言われた」と落ち込むNさん。民商は税金につぶされないための対策を紹介し、毎週水曜日開催の「要求解決道場」への参加を呼びかけました。
 2日後の「要求解決道場」に参加したNさん。民商会員から「私も税金を滞納して悩んでいたが、民商の仲間と一緒に交渉すると税務署の態度が一変した」とのアドバイスを受けたNさんは、その場で民商に入会。翌日、差し押さえ解除を求めて仲間と一緒に税務署交渉をしました。
 税務署では徴収担当署員が「第三者がいては話ができない」と民商役員らの立ち会いを拒否。しかし、参加者は徴収担当署員の姿勢をただしながら、「納税の猶予等の取扱要綱」に沿って対応するよう申し入れました。
 Nさんは約1時間にわたって商売と生活の実態を話し、徴収担当署員は「差し押さえは解除します」と明言。差し押さえは解除されました。
 その後、道場に参加したNさんは「解除させたことで、元請けとの関係もよくなり、仕事の受注もできた」と笑顔で報告しました。

   
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