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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2876号 4月20日付
 
税金 徴税攻勢
 

売掛金の差押さえに抗議、税務署が謝罪

大分民商が機敏に抗議

 「差押予告」(注)の納付期限までに滞納税金を納付したにもかかわらず、大分税務署が売掛金を差し押さえるという前代未聞の事態が発生しました。大分民主商工会(民商)の機敏な抗議を受け、税務署は3月11日、差し押さえを受けた会員のKさんと、得意先3社を訪れ「大変申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
 この問題が起きたのは3月10日。Kさん宅に得意先から「何かあったのか。税務署から売掛金の差し押さえの通知があった」という電話でした。

 驚いたKさんは、すぐ民商に連絡し、「いきなり税務署に売掛金を差し押さえられた。5日に滞納税金213万円を税務署に全額払い込んだのに…」と相談。Kさんが民商事務所に持ってきた3月2日付けの「差押予告」には「6日までに納付するように」と書いてありました。
 翌11日には民商役員らとKさんが税務署に出向き、「滞納処分は誤りではないのか」と追及。応対した総務課長と徴収統括官は誤りを認めたため、「死活問題だ。取引停止になったらどうするのか。得意先すべてに説明に回り、謝罪せよ」と抗議。両課長は、Kさんに平謝りし、その日の内に、差し押さえした得意先3社を謝罪して回りました。
 Kさんは「危なく得意先を失うところだった。私だけの問題ではない。二度とこういうことは起こしてほしくない」と話しています。

              ◇

 (注)「差押予告」
 国税庁が各税務署に通知した「滞納整理における留意事項」(01年6月)は、「問答無用」「抜き打ち的」な差し押さえはトラブルの元になるとして、「差押予告」の送達を義務付けています。
   
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