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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2854号 11月10日付
 
税金 徴税攻勢
 

おとり調査の誤り認める

統括官が店を訪ね「不快な思いさせた」と謝罪 

 客になりすました税務署員2人に「売り上げをごまかした」と脱税扱いされ、従業員が店を辞めるなどの被害を受けた長野・佐久民主商工会(民商)のNさん=そば=は佐久税務署に抗議。「不快な思いをさせた。お詫びしたい」と謝罪させ、任意調査を逸脱した「おとり調査」の誤りを全面的に認めさせました。

 Nさんが事前連絡なしの税務調査を受けたのは7月24日。そばを食べながら、店の中をじろじろ見回していた税務署員が客がいなくなるやNさんを呼びつけ、「レジをずっと見ていたが従業員が2、3枚の伝票を打たず左端に寄せた」と詰め寄りました。従業員は「そんなことはしていない」と言って口論に。署員はNさんに「おれも気が短い」と暴言を吐き、30分近く居座りました。妻のkさんは仕事が手に付かなくなり、嫌な思いをした従業員は店を辞めました。

 Nさんは人権無視の税務調査は許せないと民商の仲間とともに、2回にわたって請願行動を行い、「早朝から夜遅くまで働き詰めの飲食店に、いきなり来て不愉快な思いをさせただけでなく、大切な従業員をやめさせ、店を混乱に陥れた」と抗議。「今回のおとり調査は、納税者の理解と納得を得て行うという『税務運営方針』に照らして大きく逸脱している」として、税務署員の謝罪と処分を要求しました。

 その結果、税務署の統括官がNさんの店を訪ねて謝罪。署員が事実関係を認めていることを踏まえ、「日ごろから高圧的ととられることはまずい」「署長としての謝罪と思っていただきたい」と答えました。

 Nさんは「強権的な税務行政には一つひとつ声を上げていくことが大切」と話し、民商では「納税者が税務署に謝罪させたことは画期的」と確信になっています。
   
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