【3・13重税反対全国統一行動】全国５４９カ所、１５万人が決起

　「消費税増税は反対」「国税通則法改悪を許すな」―3・13重税反対全国統一行動が11日を中心に、全国549カ所で繰り広げられ、15万人が参加。中小業者、労働者、農民、年金生活者らがプラカードなどを掲げて集会やデモ行進し、「ＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）反対」「雇用を増やせ」「社会保障拡充せよ」などとシュプレヒコールを上げました。当日午後に東北地方を中心に巨大地震が発生し、集会や集団申告の中断・中止を余儀なくされたところもありました。

要求プラカード掲げ＝埼玉・春日部集会　国民主人公の政治を

多彩な要求をプラカードに掲げ、デモ行進でアピールした春日部集会

　埼玉・春日部集会が市内の中央町第一公園で開かれ、7団体から1000人が参加しました。プラカードやゼッケンなどで切実な要求を掲げ、沿道の市民にデモ行進でアピールしました。
　埼玉東、岩槻、久喜埼葛の3民主商工会（民商）の会員が参加し、「あ“菅”ぜよ！大企業減税、消費税増税」「生活破壊の差し押さえやめよ！」「下請け切りは許さないぞ」「住宅リフォーム制度の早期創設・改善を」などの要求を掲げて行動しました。

岩槻民商の国税通則法改悪内容を示したデコレーション

　参加者は「原油高騰に加え、消費税、市県民税、国保で大変だよ」「通則法改悪は『商売やめろ』と言うようなもの。短納期の仕事を仕上げる最中に税務署員が突然来ても断れなくなる。」と話しました。
　集会では、地域経済を壊滅させるＴＴＰ参加に反対する意思を示すとともに、大企業減税の穴埋めに消費税増税を打ち出す菅政権・民主党を批判。国民が主人公になる政治へ変えていこうと訴える決議を拍手で採択しました。

デモ行進に市民も注目＝奈良集会　ＪＲ奈良駅前に1200人

オリジナルのぼりも製作し、「国税通則法の改悪反対」を訴えた奈良集会

　奈良・奈良、郡山、天理、生駒の4民主商工会（民商）合同による奈良集会は、ＪＲ奈良駅前広場で開かれ1200人が参加しました。
　奈良県連も加盟する「奈良あったか県政つくる会」の北野重一県知事候補も駆けつけ、県民に冷たい県政を変えようと訴えました。
　集会終了後、三条通り商店街から奈良公園をデモ行進し、税務署へ申告書提出を行いました。
　今年の宣伝物は、のぼり旗で統一。オリジナルのぼりも約120本製作し、「消費税増税反対」「国税通則法の改悪反対」を訴え、大いにアピールしました。
　沿道の通行人らが注目し、税務署前では、「何の集会？」「集団申告とは何ですか？」など、興味を持ちながら質問する姿が見られました。