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地域 まちづくり
 

30年続く民商まつり 人気店が勢ぞろい=東京・北区

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ジャグリングなど多彩な催しで地域住民を楽しませた北区民商まつり

 「居心地がよくて一日中のんびり楽しめる」─。「北区民商まつり」が9日、東京都北区の飛鳥山公園で開かれ6000人が来場しました。北区民主商工会(民商)が主催し、民商会員を中心に飲食店、小売店など28の屋台が並び、9組がステージに出演。地域のつながりを深くしており、花川與惣太区長からも期待のメッセージが寄せられました。
 「まつり限定のメニューだよ」「テレビで紹介された逸品です。残りわずか」。会場には元気な声が響き、「創業57年の焼き鳥屋」「十条カレー総選挙ナンバーワン」など地域の人気店が並びます。来場者がくつろげるように設置されたテーブルはおしゃべりする人たちで満席。「去年来て楽しかったから、今年はいつかなって狙ってました」という区内在住のAさんはベビーカーを引くママ友と子どもたち4人で食事を楽しみ、「近所で知っている店が出店しているから、おいしいし安心」と声を弾ませます。
 「チヂミが完売したよ」と笑顔で話すのは、民商に入会して1年のBさん。「地域のお店や人が多いから雰囲気も値段も庶民的。チラシを置いてお店を知ってもらえる工夫をしたい」と意欲を見せました。
 ステージ企画では、区内で三線教室をしているCさんが、イタリア人生徒のDさんらと演奏。「知り合いが多いから、他のイベントとは一味違う。声援が飛んで元気になれる」と声を合わせました。歌手の彩Eさんは、中学2年生のとき初めて民商まつりに出演。「亡くなった曽祖父が私のステージを見てくれたのは民商まつりが最初で最後。今日も見てくれている気がして胸が熱くなった」と思いを話していました。
 北区民商祭りは、30年以上前から開催。07年からは区のシンボル、飛鳥山公園に場所を移し、08年から区の後援も取っています。宇津木正志民商会長は「年3回取り組んでいる夜オリなどと合わせて、街の活性化と地域につながりをつくる役割を担えたら」と話していました。

「活性化に寄与」区議会で答弁も
 今年は区の後援をめぐって公明党議員が「民商は政治的な活動をしている団体」「後援のあり方については考え直すべき」などと区議会で発言。ポスターの掲示が危ぶまれたものの、区の担当者が「民商まつりは区内の中小企業と地域住民との交流を図り、地域経済の活性化に寄与するものであり、承認基準に合致したもの」と決算特別委員会で答弁。民商の働き掛けもあり、例年通り貼り出されました。

全国商工新聞(2014年11月24日付)
 

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