修繕は地元業者に 民商会員名簿を学校に配布=兵庫
兵庫民商が配布した業者名簿。写真付きの事業紹介で、わかりやすさの工夫もされています
兵庫民主商工会(民商)は先ごろ、会員の仕事おこしの一環として、区内の小中学校向けに会員業者名簿を作成しました。小中学校などを訪問しながら名簿を配布し、「こういう名簿が欲しかった」と喜ばれています。業者名簿には建設や電気関連、菓子や花卉小売など48軒の会員が掲載されています。
民商ではこれまでも神戸市土木事務所や兵庫区街づくり課などと懇談し、随意発注の小規模工事への相見積もりへの参加を要請し、実際に発注を受けるなどの実績を重ねてきました。昨年夏には、兵庫県商工団体連合会(県連)の神戸市対策委員会が、市教育委員会と懇談し、「市立小中学校が発注する小規模工事や物品調達などに、地元業者の採用を」と要請。教育委員会からは「各校に連絡する」と回答がありました。
これを受けて民商では、会員業者名簿を作成し、昨年12月26日、片山正久副会長(経営金融部会長)を先頭に、区内12の小中学校を訪問し、名簿を手渡しで届けました。
訪問先の学校からは、阪神淡路大震災時に、中小業者が被災者救援に貢献したことが話題に。「地域の中小業者や商店が元気であってこそ、校区の安全も確保できる」との声が聞かれました。
また「発注はできるだけ学区内の業者にと考えていた。こうした業者名簿があれば、助かる」と歓迎されました。訪問先では「卒業式で配る紅白まんじゅうを地元の和菓子屋さんに頼みたい」など、具体的な要望も明らかになりました。
民商では「こうした活動が実際の仕事おこしにつながる」と、さらに名簿の充実を図り、新年度に向けて再度、掲載業者を充実させた新しい名簿を配布しようと準備を進めています。
全国商工新聞(2013年2月25日付) |