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  トップページ > 地域のページ > まちづくり > 全国商工新聞 第2795号 8月27日付
地域 まちづくり
 

商店街復興へ支援強化を
中越沖地震 100店舗を訪問し激励
新潟・柏崎民商と県内民商から26人 公的制度紹介が好評

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駅前商店街のお菓子屋さんで実情を聞きました
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柏崎民商が作成した「なんでも相談会」のチラシ。商店街で喜ばれています
 新潟県中越沖地震にみまわれた柏崎民主商工会(民商)は4日、5日の2日間、新発田、燕、長岡、新潟、阿賀野、新潟、加茂、上越の各民商から26人の応援を受け、甚大な被害をこうむった中心市街地の商店街で「要求・要望アンケート」の聞き取りをおこないました。
  柏崎民商からは地元の役員、事務局ら7人が参加。4組に分かれて新潟県商工団体連合会(県連)作成の公的支援制度のパンフと民商の「なんでも相談会」の案内チラシを配りながら100店を訪問・対話しました。
 
「相談したい」
  訪ねた店では「人手が足りず修理の要望に応えきれない。業者を紹介してほしい」(設備)、「ガスがまだ復旧されていないので仕事ができない」(ホルモン店)、「貸家が倒壊して隣家のブロックに損害を与えて、賠償を求められている」(金物店)など、切実な声が寄せられました。
  ある和菓子製造・販売店は「130年間続く老舗だが、工場が全壊し、生産は通常の5分の1。従業員も被災し、お客が戻ってくるかどうか」と心配顔でした。土蔵が全壊したたばこ店は「商売を続けられるか判断がつかない。商店街の世話役をしているが、家を空けることができず、集まって今後の商店街をどうするか相談できない」と話していました。
  「店を再開したが、お客が来ず困っている」と話す飲食店主には「地域の人には店の再開は励ましになっているので頑張って商売を続けてほしい」と激励しました。
  ある年配者からは「まだ被災判定の調査に来ないが、どのように対応したらいいのか、修理を長岡の業者に頼んでも制度が使えるのか」との相談が。早速民商事務所から「市の調査には損傷個所をよく見せること。納得のいく判定がもらえるまで再調査を要望できる。応急修理制度の指定業者の登録は中越地域(長岡)の業者でも可能」と電話で知らせると、「また心配事があれば相談したい」と喜んでいました。
  商品が壊れてぼう然としていた骨董店は、民商の相談会の案内を見て、「相談したい」と期待を寄せていました。
 
生の声を市に
  参加者からは「『暑いなかご苦労さまです』と感謝された」「話を聞いてほしいという思いが感じられた」とのうれしい感想が出されたものの、「商店街が元に戻る道のりは遠い感じがした」と厳しさも語られました。
  また、5日早朝には富山民商からも5人が駆けつけ、料飲店が集中する地域に「なんでも相談会」のチラシ150枚を配布。その後民商の役員の家を訪問し、ゆがんだ障子窓やドアを外し、かんなで削り、建て付けを直しました。
  民商は聞き取りで出された商店街の生の声を市に反映し、商店街復興と中小業者の再建に向けた具体的な支援策の強化を要望する予定です。
 
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