口蹄疫緊急対策貸付 学び合って融資実現
松原班が開いた緊急貸付の学習会
宮崎・日向民主商工会(民商)は、県の「口蹄疫緊急対策貸付」(緊急貸付)の学習会を開き、相次いで融資を実現させています。
緊急貸付は、(1)県内の畜産物(口蹄疫の影響を受けているもの)を扱う食料品製造、卸、小売、飲食店など(2)口蹄疫の影響で最近1カ月間の平均売上高等がそれ以前の1カ月または前年同期より減少している中小業者―などを対象に5000万円を限度に融資するもの(融資利率年1・5%〜2・2%、保証料率は原則年0・45%)。
日向民商は、制度ができた直後に、最初に被害が発生した都農町で学習会を開催。参加した7人全員が融資を申し込みました。
飲食業のIさんは、5月26日に300万円の融資を銀行に申し込み。「売り上げの落ち込みが大変ですね」「生活費も必要ですね」と銀行側から声を掛けられ、2週間後の8日に融資が実行されました。
スナックを営むKさんも300万円の融資を実現。当初、口蹄疫被害の確認書を川南町に申請に行くと、「納税証明書がいる。確認書はいつできるか分からない」と言われ、民商に相談。その場で県の商工金融課へ「指導してくれ」と電話し、翌日の午前中に確認書を出させました。Kさんはその足で銀行へ申し込み、2週間後に融資が実行されました。
ノコクズ製造のMさんは6月7日に銀行に申し込んだところ、「1年後に畜産農家が再開するか分らないし、めどが立たないのに借金を抱えると大変じゃないですか」と言われました。しかし、「事業拡大の模索もしている。農家の7割は再開すると言っている」と訴え、資金計画を再度検討して申し込み額を絞って提出。保証協会で審査中です。
学習会に参加したメンバーは申込書の書き方などを、班会でも教え合い、松原班ではすでに3人が緊急貸付を申し込んでいます。
民商では「セーフティーネット保証と併用して、既往債務との一本化を実現して支払いを楽にしよう。リース代や当座の資金を運転資金で申し込み、借りて生き抜こう」と呼びかけています。
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