|
|
|
|
消費税10%に反対!商店主が「顔出し」ビラでアピール=民商・京商連
北区中小企業・業者の会が作成したビラ
消費税10%への増税をなんとしても阻止しようと、京都府商工団体連合会(京商連)と府内の民主商工会(民商)は地域の商店主らが実名で増税反対をアピールするビラを作製。商店街などで配布しながら署名を訴え、「この人が賛同しているなら、署名するよ」と世論を広げています。
中小業者の思い集め
北民商も加わる「北区中小企業・業者の会(業者の会)」は商店主たちの顔写真も掲載した宣伝ビラ「私たちは消費税10%増税に反対します」を作製し、攻勢的に宣伝を強めています。
8%増税後、北区では商店街の解散や、元公設市場協同組合が消滅するなど、昔ながらの街の姿を変容させました。
転嫁できない
業者の会に参加する商栄企業組合の蒲昌樹会計主任は「明治から4代続く米穀店主の組合員は『大型店の価格破壊に押されて増税分を転嫁できない』と涙ながらに話している」と実態を告発。「政治的主張をするのは客商売の商売人にとって勇気のいること。実名ビラは挑戦だったが、こんなアピールを待っていたという声も寄せられている」と、運動の広がりに手ごたえを感じています。
還付金に憤り
「消費税は商売人にとって生き死にが掛かった問題」と話すのは仏画師の三好作治さん。「中小業者や庶民に消費税増税を押し付ける一方で、法人税減税や輸出大企業への消費税還付金が拡大するなんて許せない」と憤ります。
アベ許さない
「僕の気持ちは店頭に貼ってあるポスターの通りですよ」と「アベ政治を許さない」のポスターを指す藤原雄三さん=パン店=は「消費税で中小業者をつぶし、国民を貧困に追い込み、戦争する国づくりを進める安倍政権の人を人とも思わない政治は絶対に許せない」と強調。「人生をかけて安倍政権を打倒する」と力を込めました。
共感広げたい
アピールでは今まで、あまり政治に関心を持っていなかったという若手業者も立ち上がりました。
守屋厚志さん=パン店=は「顔を出して訴える方が共感が広がると思い、迷いはなかった。庶民いじめの政治を根本的に変えなくてはいけない」と話し、立木達哉さん=ラーメン店=は「増税に反対しているラーメン店主がいるぞと、意思表示をしたくて賛同した」と思いを語りました。
世論を大きく
京商連の池田靖事務局長は「京都市では1月24日告示、2月7日投票で市長選挙があり、夏には参議院選挙もある。戦争法反対の運動とも結び、『地域を壊す消費税増税反対』の世論を大きくしていきたい」と語っています。
全国商工新聞(2016年1月11日付) |
|
|
|