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  トップページ > 税金のページ > 消費税 > 全国商工新聞 第3144号11月17日付
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消費税10%中止しかない 8%で厳しさ実感

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元静岡大学教授・税理士 湖東京至さん
 今年4月から8%に引き上げられた結果、9月、10月、11月に決算提出がくる中小法人の消費税納税額がぐんと増えました。9月決算の建築士事務所の社長が「どうして消費税をこんなに払わなきゃならないの」と私に食い下がります。税理士である私は社長に説明します。「去年の10月から今年の3月までは5%ですが4月から9月の6カ月は8%になりましたね。おたくの会社は年間売り上げが税抜きで4800万円。簡易課税を選択していますから、前半6カ月の売上げが2400万円、後半6カ月も2400万円ですね。前半の5%適用分の納税額は60万円ですが、後半の8%適用分は96万円、合計156万円になるんです」
 社長は「去年の納税額は120万円ぐらい。それでも大変だった。今年は売り上げも伸びていないのに36万円も納税額が増えてどこから納税資金を持ってくればいいんですか」と悲嘆にくれます。「でも社長さん、来年の秋の納税額はもし売上げが同じ4800万円だとすると、192万円になりますよ。貯金しておかないと払えませんね」と私。社長は「貯金する余裕なんてないよ。だから困っているんだ」とカンカンです。
 追い打ちをかけるようで悪いと思うのですが私はさらに説明します。「社長さん、もし安倍内閣が10%に税率を引き上げ、同じ売り上げだとしたら納税額は240万円になりますよ。せめてその分は売り上げを伸ばさないと払えませんね」
 社長は「この景気で売り上げは現状維持が精いっぱい。下がるかもしれない。消費税さえなかったらなあ」とため息をつきます。
「社長さん、仕事を続けるためにも、一緒に消費税率10%引き上げ反対の運動をもう一回り大きくしましょう」

全国商工新聞(2014年11月17日付)
 

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