消費税8％小◯（こまる）　政府に届け“反対”の声＝愛知

　安倍政権が4月から狙う消費税増税などを阻止する「小○（こまる）消費税8％　怒りの大集会」が2日、名古屋市中区で開催されました。プラカードやのぼり、横断幕を掲げる中小業者や労働者、農民、年金者など5000人超が集い、「増税は絶対反対」「くらしを守れ」などと訴えました。愛知県商工団体連合会（県連）や愛知県労働組合総連合（県労連）などでつくる実行委員会が主催しました。

大企業・富裕層優遇税制の是正を訴えた愛知県連・民商の参加者たち

　主催者あいさつで、県連の太田義郎会長は「各地で署名をしていると消費税増税への怒りが満ちている。派遣労働者を増やす大企業には税金をまけてやり、国民・中小業者には増税を押し付ける。こんなやり方を認めるわけにはいかない。共同を広げ、消費税増税反対の声を政府に届けよう」と訴えました。
　詩人のアーサー・ビナードさんが連帯あいさつ。福祉を口実に消費税増税を進めながらも、在日米軍基地への思いやり予算やオスプレイ配備で莫大な税金を使う政府を批判。「安倍政権の本質を見抜き、私たちが主権者となる運動を進めよう」と呼びかけました。

消費税増税反対を訴えデモ行進する愛知県連の太田会長（前列右から2人目）ら

　富裕層増税を
　参加者のリレートークで県連の服部守延副会長は「アベノミクスの円安・株高で輸出企業と富裕層だけが恩恵にあずかった。私たち中小業者は原材料の高騰で、わずか数十円の値上げをためらう深刻な状態。こんなときに消費税を増税されたら営業は破壊される。大企業・富裕層優遇の税制を改めれば、消費税率引き上げは必要ない。国民本位の税制に変えていこう」と語りました。
　県労連や県社保協、農民連などの参加者が、増税や改憲、ＴＰＰ参加、特定秘密保護法の実施、医療・介護の改悪や年金引き下げなどを許さない決意を表明しました。
　参加者が書いた「怒りのメッセージカード」をつるした風船を大空に放ち安倍政権に抗議。4月からの消費税引き上げを中止し、働く人の賃金を上げるよう政府に求めるアピールを採択しました。
　集会後には4コースに分かれて市内をデモ行進し、「消費税増税反対」などとシュプレヒコールを上げました。

　替え歌を熱唱
　集会に先立つプレ企画では、そろいのピンクのジャンパーを着た民商婦人部員たちが増税中止を求める「替え歌」を熱唱。参加者の増税に対する「怒りのアピール」も行われました。