消費増税「上げたら死にます!」 「仮設」から署名にたくす 被災地の思い
「(消費税増税は)絶対反対です。上げたら死にます」「みんな反対と言っています」-。宮城・名取亘理民主商工会(民商)に仮設住宅の住民から届いている「消費税増税の中止を求める請願署名」の余白には、被災者の切実な思いがつづられています。
荒川武民商会長をはじめ役員・会員は今年の4月から11月にかけて名取市、岩沼市、亘理町、山元町の仮設住宅に、消費税増税に反対するチラシと署名用紙、返信用封筒をセットで配布。11月の行動では3000部を配り、それが返信されたものです。
現在、民商には毎日のように署名用紙が入った封筒が返信されています。12月5日現在で113人の仮設住宅の住民から、346人分の賛同署名が寄せられています。
地震で家が全壊し仮設住宅で生活をしている荒川会長は、「孤独で厳しい仮設暮らしをしている住民のみなさんが署名に応じてくれたのは、消費税増税が生活の大きな打撃になると感じているからです。一日も早く被災地の再生を成し遂げるために、増税中止の運動を広げたい」と話しています。
全国商工新聞(2012年12月17日付)
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