増税への怒り各地に広がり=全商連キャラバン 大阪→徳島→高知
全国商工団体連合会(全商連)の「消費税増税粉砕」宣伝キャラバンは6月10〜11日、大阪府内で宣伝行動し、13〜14日に徳島県内で、15日は高知県内で「消費税増税阻止」を呼びかけました。全商連三役と民主商工会(民商)役員らが宣伝カーから署名を訴えました。
商売つぶされる=10、11日 大阪
宣伝カーから訴える全商連の三谷副会長
大阪府では10〜11の両日、各所で全商連の太田義郎、三谷信雄の両副会長をはじめ、大阪商工団体連合会(大商連)三役、民商役員らが増税阻止を力強く訴えました。
10日は、繁華街である天神橋商店街や心斎橋、通天閣で宣伝行動。
70代女性は「社会保障の話があやふやなのに、なぜ消費税を先行させるのか」と怒り。30歳の男性は「消費税が上がるほど、お客さんからもらえなくなるのは事実。結局は、小さい商売ほどつぶされる」と不安を話し、40代男性は「やっとの思いで親子4人で生活している。この5年間は定期昇給もない。消費税アップに絶対反対や」と語りました。
11日は東大阪市の町工場街からスタートしました。自転車を止めて署名した男性は「絶対反対や。消費税を上げたら景気が悪くなる」と話し、買い物帰りの女性は「消費税は毎日家計に響くので上げるのは反対。法人税やお金持ちから税金をとるべき」ときっぱり語りました。
JR平野駅で宣伝を聞いていた内装業者は「一緒に仕事をしていた息子も外に働きに行っている。消費税が上がればますます大変。住宅ローンも苦しいので民商に相談したい」と話しました。
年金が減り大変=13、14日 徳島
消費税増税阻止を訴える全商連の磯谷副会長(右)ら
13〜14日にかけては徳島市と阿南市、吉野川市で計15回の署名・宣伝行動に取り組み、ビラ約500枚を配布、155人分の署名を集めました。
全商連の磯谷吉夫副会長は、自ら被災した阪神・淡路大震災の経験から、消費税増税が震災復興の大きな妨げになったと語り、「東日本大震災からの復興をめざす中、消費税大増税などとんでもない」と訴えました。
通りがかりのお年寄りは「年金が減って大変です」と語り、青果店の業者婦人は「消費税が上がったら商売を続けられない。頑張ってください」と署名しました。
過去の失敗学べ=15日 高知
署名への賛同を呼びかける香美郡民商の山 会長
高知県では15日、香南市野市町駅前や香美市土佐山田駅前など各所で宣伝行動し、延べ88人が参加しました。
香美郡民商の加藤憲一郎副会長は「私は建設業者です。新築の家を建てたときに10%もの消費税をかけられたら、100万円、200万円の負担になります。住宅を建築する人が少なくなり、地元建設業者はさらに大変になります。なんとしても消費税増税をやめさせよう」と訴えました。
香美郡民商の山 龍太郎会長は「デフレ不況と震災復興時に増税しようとしている。97年に消費税が5%に引き上げられた直後から不況に突入し自殺者が3万人を超えた。過去の失敗に学ばない者は政治家の資格がない」と野田政権を批判しました。
通行人からは「生活が大変。消費税がこれ以上が上がったら困る。頑張ってください」と激励を受けました。商店街での署名への賛同も広がりました。
全国商工新聞(2012年7月2日付)
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