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  トップページ > 税金のページ > 消費税 > 全国商工新聞 第2944号 9月27日付
 
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消費税増税 財政より庶民の暮らしを豊かに=京都府板金工業組合理事長・田原茂さん

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 お金持ちだったら払うのは問題ないかもしれないけど、今サラリーマンの給料も下がっているでしょう。10%に上がったら大変ですわ。なにしろ消費税というのはモノを買うたびに払わされるんだからね。
 たしかに国の財政も大変。それは、私も分かります。だからといってお金のない人、低所得者からなぜとらなければならないのか。もっとお金持ちから税金をちゃんと取ってほしい。だって、少し前までは高額所得者の所得税率はもっと高かったでしょう。それがいつの間にか下げられている。これは不公平じゃないですか。
 仕事にも大きな影響がありますよ。板金の材料の仕入れに確実に、消費税がかかる。ところが、工事が終わってお客さんに請求する段になると、お客さんから消費税分をサービスしてくれと言われるわけですわ。3%の時はまだ景気も良かったから、多少は気張ることもできました。
 今は5%。少しは気張れても、これが10%になったら100万円の工事で10万円ですよ。商売になりませんわ。
 それにお客さんへの心理的影響もありますよ。例えば95万円の工事だと、消費税が5%であっても100万円以内ですみますが、10%になると3けたになる。仕事そのものが減っていくという不安もあります。
 消費税を上げたら、国の財政は助かるかもしれませんが、庶民の暮らしへの影響は大きい。消費税アップには賛成できませんね。弱者に負担させるべきじゃない。庶民の暮らしを豊かにしてこそ、政治ではないですか。

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