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  トップページ > 活動のページ > 全中連 > 全国商工新聞 第2819号 2月25日付
活動 全中連
 
  全中連が業界懇談会
各業界の活動を交流
「共同の力」で展望語り合う 中小業者の頑張りどき
   
 
   全国中小業者団体連絡会(全中連)は2月20日、業界懇談会と名刺交換会を開き、50人が参加しました。建築や書店、メッキ設備製造、イラストレーションなど多彩な業界幹部が顔をそろえました。活動を活発に報告し、意見を交換し合うなかで共通して語られたのは「共同の力」。「今が中小業者の頑張りどき」とそれぞれの業界の展望を語りました。

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名刺交換会ではなごやかに懇談しました。
 国分稔代表幹事は主催者のあいさつのなかで「自民・公明が進めてきた『構造改革』で中小業者の基盤が崩され、貧困と格差が広がっている。大企業は金もうけに走り、偽装や汚職が後を絶たない。日本経済を支えてきた中小業者に国民の信頼と期待が高まっている」と述べました。
  冒頭、改正建築基準法の問題が取り上げられ、新建築家技術者集団幹事会の高橋偉之議長が報告しました。「耐震偽装に対して国は規制を強化しようとしているが、問題が解決しないばかりか、設計者の創造性や自由が奪われかねない」と批判するとともに、「設計者は作り手とともに、住み手の要望を受け止め、安全な建物をつくるため、質と技術を高めることが大事」と強調しました。

新たな活動や取り組みに刺激

  建築分野で新たな運動として注目されたのは「職人倶楽部かながわ」の取り組み。
  中小企業・地域振興センターの大嶋茂夫副理事長は「工務店か3人以上の職人グループが、人口5万人に1カ所の『ホームタウン』(基礎組織)をつくり、国産材の木造住宅を基礎に、住宅のリフォーム、福祉共生住宅、100年住宅で一番をめざす」と目標を語りました。
  日本書店商業組合連合会の石井和之総務部長は、読書推進の取り組みを紹介。中小書店が厳しい状況に追い込まれるなかで「本屋のおやじのおっせかい、中学生よこれ読め」(北海道)、「おーい、中学生、本はよかばい」(熊本)などのキャッチフレーズで活路を広げています。
  中小企業家同友会全国協議会の瓜田靖政策局長は、中小企業基本条例づくりを報告。札幌市の条例を例に、「中小企業が経済の基盤をなし、重要な役割を果たすだけでなく、まちづくりの好循環を生み出していると位置づけている。各地の条例を充実させるため、政策立案の力を高めたい」と述べました。
  日本テクニカルデザイナーズネットワーク協会の活動にも、関心が寄せられました。同協会は製品事故の被害を減らすために、PL(製造物責任)対策や取扱説明書の改善指導するセミナーなどを開いています。渡辺吉明理事長は「製品というのは経済産業省の管轄だけではなく、食品を含め作って運べるものが製造物。消費者にどんな技術をアピールするかが大事。遠赤外線という言葉は根拠がなければ使えない」など具体例を出しながら話をしました。
  日本イラスレーション協同組合(JILLA)発起人代表の堀田正典さんは「仕事は待ちの姿勢ではなく、地域社会とつながりながら提案することが大事」と強調。Tシャツをつくりながら作品を発表・販売し、社会支援する部署「JMAA」が新たに加わり、活動が活発になっていると紹介しました。
  名刺交換会では、意見交換しながら和やかに懇談しました。
  大阪から参加したJMAAの竹本明子さん(41)は「さまざまな業界の話を興味深く聞け、PL対策のセミナーにも参加したいと思った。私も地域の人びとにアートを身近に感じてもらうためにTシャツを通じて交流し、作品をアピールしたい」と感想を話していました。

   
       
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