商工新聞創刊66年 業者の生きる道を切り開く力に
来る3月10日は、全国商工新聞の創刊記念日です。本紙は1952年から66年間にわたり、一度の停刊もなく、発行されてきました。
全国の仲間が力を合わせ、「読み、増やし、配達し、集金し、通信を送る」という地道な活動を継続してきたことが根本にあります。
本紙は、アメリカ占領軍によって日本共産党の機関紙「アカハタ」などが発刊停止となった弾圧の時代に創刊されました。「ジープ徴税」など、荒れ狂う徴税攻勢に毅然と立ち向かう民商・全商連の姿を伝え、戦後民主主義の擁護・発展をめざす国民運動を励ましてきました。
「創刊の辞」は述べています。「商工新聞は全日本の中小商工業者の生活安定と営業の繁栄をめざす新聞であり、同時に中小商工業者の大同団結、さらには平和で民主的な日本の建設に貢献するための新聞です」「全国商工団体連合会の機関紙としての役割をつとめるとともに、広範な中小商工業者の皆さんの血となり肉となるような新聞を育て上げてゆく決心です」「われらの新聞を守り育てよう」。
本紙の歩みは民商・全商連の歴史そのものです。大型間接税・消費税に断固反対する論陣はもとより、経営や暮らしに役立つ情報を発信し、業者人生を励ましてきました。苦難打開の知恵と力を系統的に伝え、多彩な要求実現に生かされてきました。全国の民商が足並みをそろえ、運動・組織・財政の諸活動の統一的な前進を図る上でも根幹の役割を果たしてきました。
本紙には業界団体の幹部や専門家も登場し、協力・共同の力になっています。新年の業界団体訪問でも「商工新聞を読んでいるが、応援したくなる運動が多い」「産業を地域業者と住民が一緒に起こすため、力を合わせたい」との激励が寄せられました。
読者を増やすことが、民商の存在と中小業者の役割を正当に評価する社会への機運を高めます。
戦争か、平和かをめぐるせめぎ合いが強まる今日、平和産業の担い手である中小業者の生きる道を開くため、本紙を大いに活用しようではありませんか。
全国商工新聞(2018年2月26日付) |