民商サクセション企画 実態調査の結果生かして成功を
全国の民商青年部・県青協は、集まって話し合い、つながりを広げながら「2017年全国業者青年実態調査」運動を進めてきました(調査期間3〜7月)。調査には3000人を超える業者青年が応じ、経営・暮らしの実態やさまざまな声が寄せられました。
「商売のやりがい」に対する回答では、「自分の考え、ペースで働ける」「自分の能力が発揮できる」「人に喜ばれる仕事ができる」が上位にあり、自分の生き方として選んだ自営業という仕事を、前向きに頑張る業者青年の姿が浮き彫りになっています。
事業承継を問う設問では、「稼業を継ぐ」と答えた割合が47.7%(前回67%)と大幅に減少しました。「継がない・迷う」理由として、前回調査から増加したのは「一人前と見なされない」「顧客獲得への不安」「技術の未継承」「経営知識の不足」があげられています。
業者青年にとって経営に関わる「学びの場」づくりは、切実な要求になっています。このことは「今後参加したい企画は」の問いで、税金学習や補助金・経営計画書などの経営対策学習が、レクリエーションを大きく上回っていることにも表れています。
商売の発展をめざし、同業・他業種との交流も求めています。仲間づくりを深めながら励まし合い、助け合ってきた民商運動とかみ合うものです。
実態調査で示された内容は、いま県連と県青協が話し合い計画している「民商サクセション(継承)企画」でも大いに生かしていけるものです。より多くの人にサクセション企画に参加してもらうきっかけとして、補助金獲得と事業計画をテーマに学び合うものや、先輩業者と青年が商売を語り合う取り組みに挑戦しようとしています。さらに、なぜ民商は「平和でこそ商売繁盛」を掲げているのか、憲法を生かす立場で団結する意義などを深める企画も検討されています。人生や商売を語り合い、業者青年に魅力ある民商建設、運動の世代的継承と青年部の拡大・強化に向けて、サクセション企画を成功させましょう。
全国商工新聞(2017年9月25日付) |