第63回母親大会迫る 参加広げ平和な未来を築く力に
第63回日本母親大会が8月19〜20日の2日間、岩手県で開催されます。
「核戦争から子どもを守りましょう」と1955年に世界母親大会が開かれました。以来、「生命(いのち)を生みだす母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」のスローガンを掲げ、日本でも母親・女性たちが戦争放棄の憲法に思いを重ねて毎年、大会を開いてきました。
今年は、国連で人類史上初めて核兵器を違法とする禁止条約が採択されたことを力に、子どもたちに「核兵器のない平和で明るい未来」を手渡すため、力を合わせようと呼び掛けています。
日本では、共謀罪、森友・加計学園疑惑、自衛隊明記の9条改憲の企てなど、数の力で押し通す安倍暴走政治に、国民の怒りが日増しに大きくなっています。
子どもたちの貧困や世代を超えた暮らしへの不安の中、女性たちが声を上げ、認可保育所の増設、子どもの医療費の無料化、給付型奨学金制度の創設などの願いを実現してきました。母親大会では「集まれば元気、話し合えば勇気」を合言葉に、いのちと暮らしを守るため、貧困と格差の是正、社会保障の拡充を求める運動を交流します。
1日目は、東日本大震災の被災地(岩手、宮城、福島)の訪問と、25のテーマの分科会が企画されています。全婦協が担当する第11分科会「誰もが安心して暮らしていける社会を」では、商売を圧迫している消費税など暮らしの問題を話し合います。2日目は47都道府県からの参加者が一堂に集まる全体会で、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが記念講演を行います。
開催地の岩手県ではJAや漁連、PTA連合会をはじめ、たくさんの団体や県とすべての市町村・教育委員会から後援を受け、日本母親大会開催の歓迎を表明しています。
岩手県婦協では、そろいのTシャツ姿で全国の仲間を迎える予定です。毎回好評の物産展では民商・県連の力を借りて準備に当たっています。世代を超えて誘い合って、母親大会に参加しましょう。
全国商工新聞(2017年8月7日付) |