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原水爆禁止2014年世界大会=核兵器廃絶めざして多数参加を

 「核兵器のない平和で公正な世界」を求め、原水爆禁止2014年世界大会が8月4日から9日(国際会議は2日から)まで広島・長崎で行われます。
 今年の世界大会は、来年ニューヨークで開かれるNPT(核拡散防止条約)再検討会議の成功、被爆70年に向けて重要な大会となります。国連軍縮問題担当上級代表アンゲラ・ケイン氏をはじめ、NPT・ニューヨーク行動を準備するアメリカフレンズ奉仕委員会など、世界各国から反核平和団体・核被害者などが参加します。
 国際政治の舞台では、核兵器廃絶をテーマにした国連総会ハイレベル会合が国連史上はじめて開かれるなど、核兵器全面禁止条約を求める声がいっそう強まっています。2月にメキシコで開かれた「核兵器の人道的影響」国際会議には146カ国が参加し、核保有国を追い詰めつつあります。
 しかし、核保有国、とりわけアメリカ、イギリス、ロシア、フランスの4カ国は「核抑止力」にしがみつき、核兵器禁止条約の交渉そのものに反対し、2010年NPT再検討会議の合意を前進させることに抵抗しています。
 国内では、安倍内閣が日本国憲法を踏みにじり、解釈改憲により集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行する重大な事態が進められています。戦争する国づくりを許すわけにはいきません。日本政府は国際政治においても核兵器の禁止には踏み込まず、米国の「核の傘」に依存し、「個別的・集団的自衛権の極限状態」において核兵器の使用も容認する態度を示しています。
 こうした下で、日本政府に唯一の被爆国の役割を果たさせるために、「核兵器全面禁止のアピール」署名を広げ、世界大会を大きく成功させることが求められます。
 例年を上回る参加者を大会に送るとともに、NPT再検討会議・ニューヨーク行動に参加する代表を早くから決めるなど運動を強めましょう。被爆者の「生きているうちに核兵器のない世界を」の願いに応え、「憲法9条守れ」「平和でこそ商売繁盛」と要求を掲げ、世界大会を成功させましょう。

全国商工新聞(2014年7月7日付)
 

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