第18回商工交流会 地域循環構築めざし多数参加を
18回目を迎える中小商工業全国交流・研究集会(商工交流会)が9月7〜8日の両日、岡山市で開かれます。
今回の商工交流会は、「憲法を生かし、中小商工業者の力で循環型経済・社会を」をメーンテーマに、14の分科会や「振興条例を力に新しい地域創造への挑戦」「再生可能エネルギーによる循環型地域づくり」「地域密着で輝く家族経営の魅力」を深める三つのパネルディスカッションが行われます。
岡山理科大学の「好適環境水」の研究と伝統産業である備前焼、美観地区など倉敷の町並みと岡山ブランドのデニム製品を世界に発信する児島地域を見学する岡山ならではの移動分科会も企画されています。
憲法改悪が狙われる中、生活保護制度を改善させた朝日訴訟など人権と憲法を守る歴史と伝統を持つ岡山県での開催は大きな意義があります。「中小業者と憲法」「経済主権とTPP」を考える憲法講座も注目されています。
中小業者の経営や技術相談の力になる多くの研究者や公務員の参加・協力が得られるのも大きな魅力です。分科会やパネルディスカッションには、各地で広がった「商売を語る会」をはじめ、産学公連携、ネットワーク作りなど、多彩な経験や工夫が持ち寄られ、交流されます。
消費税増税やTPP(環太平洋連携協定)参加、原発再稼働が焦眉の課題となる中で、憲法を力に、安倍政権の成長戦略に対置する政策や経営発展の方向性を学び合う絶好の機会です。
現地実行委員会は、行政、マスコミ、研究機関などに申し入れ、岡山県、岡山市、倉敷市、真庭市など自治体からの後援を得るなど、新たな発展を作り出しています。
参院選で圧勝した自公政権が、アベノミクスの暴走を強めているだけに、各分野での運動の前進が求められています。そして、政策的・理論的な力を高めることが中小業者の営業を守り発展させ、循環型の経済社会を築く力になります。商工交流会の意義や商売の工夫を各地で交流し合い、すべての民商から積極的に参加を広げ、商工交流会の成功をめざしましょう。
全国商工新聞(2013年8月19日付) |