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  トップページ > 方針・決議のページ > 主張 > 全国商工新聞 第2974号 5月16日付
 
私たちの主張
 

世界大会成功へ連帯の一歩を

 2011年原水爆禁止国民平和大行進が6日、東京・夢の島を皮切りに、北海道・礼文島と愛媛(8日)和歌山(9日)から相次いで出発しました。8月の原水爆禁止世界大会まで、広島、長崎に向けて、全国各地で行われます。
 今年2月、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)が呼びかけた新しい署名「核兵器全面禁止のアピール」運動が始まりました。潘基文国連事務総長をはじめ、核兵器のない世界を求める内外の熱い支持と賛同が広がっています。
 こうした中で、東日本大震災による福島第1原発事故が発生し、放射性物質の飛散で、被ばくや避難、農水産物被害、風評による被害も拡大しています。
 今年の平和行進は、人間の生存をめぐる厳しい現実をどう受け止めるかという情勢の下で歩き継がれます。
 原子力エネルギーの最大の誤用は核兵器です。そして今回の原発事故は、それを制御する技術が未確立であることを明白に証明しています。日本国民は66年前、広島と長崎に原爆が投下され、57年前にはビキニ環礁での米国水爆実験により第五福竜丸乗組員が被ばくするという痛苦の経験をしてきました。この原点を踏まえた核兵器廃絶の運動とともに、放射能から人類を守ること、新たな核被害者をつくらないためにも、原発依存から自然エネルギーへの転換が大きな課題になっています。
 平和行進は、震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島などでも取り組まれます。被災者への励ましも込めて、大震災と原発事故の被災者救援と「核兵器全面禁止」の取り組みをつなぎ、国民的な連帯を発展させる歴史的な行進となるものです。
 8月の原水爆禁止世界大会は、核兵器のない世界への次のステップを踏み出す力になる大会です。大震災と原発事故の被害を受けた下での大会成功は、世界に希望と勇気を与えるメッセージになります。
 全国の民商は毎年、11の幹線コースすべてで青旗をリレーし、3000人もの仲間が参加します。「一歩でも二歩でも」と平和行進への参加を強め、署名を推進しましょう。核兵器全面禁止と大震災・原発事故被災者への救援・連帯の国民的世論を大きく広げようではありませんか。

全国商工新聞(2011年5月16日付)
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