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インボイスで商売どうなる=広島県青協
広島県連青年部協議会(県青協)は1日、広島市内で「消費税インボイス学習会」を開催し、県内民主商工会(民商)と青年部から35人が参加しました。県青協役員によるインボイス後の模擬取引の実演も分かりやすいと好評。消費税増税・複数税率・インボイスの導入阻止をめざす運動の重要性を学びました。
「免税業者の排除」とんでもない 広島県青協が消費税学習
インボイス導入後のすし店、建設業者の商売を実演する広島県青協役員
税理士を招き理解を深めた広島県青協の消費税学習会
広島県青協の西浜崇会長=金属加工=が「消費税について学習したいという仲間からの要求に応え企画し、青年部・民商が一緒になって多くの参加者を迎えられた。一緒に学びましょう」と主催者あいさつ。
講師の金巨功税理士は「本来なら商工新聞などを活用して学習会を進めますが、今日はあえて課税庁側のテキストを活用し、インボイス制度が導入されるとどうなるかを学び合いたい」と、財団法人大蔵財務協会出版の冊子「軽減税率スタートガイド」をテキストに講演。「何が10%で何が8%なのか」「請求書・領収書はどうなるか」など、金巨税理士が参加者からの質問に丁寧に答えながら、双方向で深め合いました。
講演後、広島県青協役員が模擬取引「実演!インボイス制度がはじまると」を、飲食業と建設業を例に演じました(左囲み)。参加者からは笑いあり、驚きありと好評で、金巨税理士も「実演のとおり、免税事業者が商取引から排除される状況が現実のものとなる」と指摘しました。
閉会あいさつを行った広島県青協の梅本智宏幹事=宝石卸=は「消費税増税中止署名を広げるにも中身を知ることが必要。学習会で学んだことを対話にも生かしていきましょう」と呼び掛けました。
学習会の開催にあたっては、青年部が休止状態の民商からも対象者名簿をもらい、県青協役員が手分けをして連絡。広島県連でも重要な学習会と位置付け、各民商の機関会議でも参加の呼び掛けを強めました。
全国商工新聞(2018年4月16日付) |