確定申告も仲間で助け合い 青年部の税金学習会
確定申告に向けて、各地の民主商工会(民商)青年部では集まって税金や申告の学習会を行っています。仲間同士でなんでも聞き、教え合う雰囲気が好評です。
札幌北部民商青年部 新入部員も誘って率直に質疑応答が
さまざまな質問が相次いだ札幌北部民商青年部の税金学習会
「接待交際費はどの範囲で認められるのかな」「ペットは経費になるの」-。北海道・札幌北部民商青年部は2日、税金学習会を開催。新部員も誘い合って10人が集まり、さまざまな質問が飛び交いました。
まずは大石健司副部長=不動産=があいさつ。千葉喬事務局員が講師を務め、業種の違いを踏まえた経費や商売を大きくするための融資などについて説明し、いかに自己資金を蓄えるか、など将来的な展望も語りました。 にぎやかだったのは質問の時間。「娘のアルバイト収入がこれだけあるが、扶養には入れるかな」「今年入金された昨年施工の工事代金があるが、去年の売り上げになるの」「青色申告のメリットを教えてほしい」など、普段は聞きにくいことも、同世代の仲間同士それぞれ率直に出し合いました。参加者に建設業が多く、工事代金未払いの問題も話題になりました。
青年部の税金学習会は、確定申告に向けて準備をするため年に1回行っているもの。学習会終了後は、焼き鳥屋「串馬鹿」にて新会員の歓迎を兼ねた懇親会を行い、学習会で聞けなかったことに詳しく答えたり、今後の青年部活動についても語り合いました。
滋賀・大津高島民商青年部 自主申告の意味や記帳の大切さ学ぶ
民商についての理解も深めた大津高島民商青年部の記帳学習会
業者青年を対象に滋賀・大津高島民商は7日、領収書整理と記帳の学習会を開催しました。業者青年や二世業者ら11人が参加し、自主計算パンフなどの学習をしました。
最初に池端耕治民商会長=印刷=が「民商とはどのような組織なのか」「なぜ自主申告が大切なのか」などを説明。班で集まって教え合い、相談し合って申告書を作り上げる自主計算への自信を深めようと呼び掛けました。
学習会では、「記帳とは何か」「なぜ記帳をしなければならないのか」「記帳の種類と特徴」などの基礎的な学習から始め、レシート・請求書の仕分け方や、民商の5枚綴りの集計表作成の仕方など実務的な学習をしました。また、民商独自のパソコン集計表の入力の仕方も実演しました。
会外から相談に来ていた業者青年も参加し、「減価償却の計算の仕方を教えてほしい」「事業用と家事用の経費の案分の仕方が分からない」など質問、疑問などが活発に交わされ、にぎやかな学習会となりました。
福島・白河民商青年部 自主計算パンフで早めのスタートを
アドバイスも受けながら、それぞれ作業を進める白河民商青年部の領収書整理会の参加者
部員の提案でスタートした福島・白河民商青年部の領収書整理会は今年が3回目。1月21日、7人で行いました。
新しく事業を始める人や初めて青色申告にする人などが「どうやったらいい?」と泉川克則部長=農業=ら役員に相談。「毎月集計しておくと後で楽だよ」「これから確定申告に向けて計算会があるけど、早めにスタートさせた方がいい」など経験に基づいたアドバイスと激励を受けていました。
全商連発行の自主計算パンフレットや農家向け申告冊子を真剣に読む人、住宅借入金控除の金額を計算する人、減価償却の計算をして、所得まで出した人などさまざま。それぞれのペースで申告に向けてしっかりと準備をしました。
全国商工新聞(2018年2月26日付) |