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経営計画に力を入れ 法人成りを考えよう=熊本・熊本民商
熊本民商青年部がセミナー
「法人成りのメリットデメリットを知ろう」と、熊本民主商工会(民商)青年部は1月19日、セミナーを開催。田中芳幸税理士を講師に迎え、会内外から参加した15人が学習しました。
法人成りのメリットとして、「対外的信用力の増大や優れた人材確保の可能性が高まる」などと紹介。一方デメリットには、「手間や費用面の増大」を挙げ、(1)会社の維持や管理の手続き・費用がかかる(2)複式簿記による記帳が要請されるため、貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)の作成が必要(3)重要なポイントとして社会保険への加入義務が発生-と説明しました。
個人青色と法人化した場合で、税の負担額を比較した表も示され、法人化で節税になる部分も多いが、社会保険料を計算すると、一概に法人化がプラスと言えない場合もあることも学習。講師は「法人成りにする場合、社会保険料の負担も考慮していかないといけない。節税面だけではなく、事業上のメリットを享受することや、事業の拡大など、会社をどのようにするのかを総合的に見ることが重要」と強調しました。
松尾奈保美さん=建築板金=は、周りの人からの勧めもあり、法人化を視野に入れて参加。「個人事業と法人の税金の違いを比べられてとても勉強になった。社会保険料の支払いが増えると資金繰りは不安になりますが、優れた人材確保や会社の信用など、これからの経営計画に力を入れていきたい」と前向きに語りました。
今回の企画は、昨年の「全国業者青年実態調査」での要望を踏まえたもの。昨年入部した新部員は、知人の会外業者を誘って参加しました。今後も青年の要求に合った学習やレクリエーションに取り組んでいきます。
全国商工新聞(2018年2月5日付) |
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