知りたい!事業の引き継ぎ方 事業継承ステップ学ぶ=福岡県青協
1泊研修で悩みも交流
福岡県青協の「親の商売を引き継ぐ」学習会
福岡県連青年部協議会(県青協)は8月18、19の両日、大分県日田市の羽田多目的交流館で1泊研修を行い、家族連れを含む17人が参加。「事業引継ぎ支援センター」の北川真一税理士を講師に招き、事業承継について学びました。
北川税理士は、現在67%の事業が後継者不足で、休廃業する事業所の66%が継続可能な経常利益率であることや、中小企業庁が定めた事業承継のガイドラインの「事業承継にむけた5ステップ」を紹介。個人事業主の場合の「事業用資産の取り扱い」「事業の借入金」「税務暑や労働基準局の手続きについて」や、法人の場合の「自社株式その他事業用資産の取り扱い」「法人の借入金」「経営承継円滑化法の活用」について丁寧に説明しました。
参加者からは「会社を買う場合、負債があったときはどうしたらいいか」「親の事業を引き継ぐタイミングで悩んでいる」「採算の取れる事業だけ引き継ぐことはできるか」など多数の質問が出されました。
北川税理士は「事業承継は、引き継がせようとする側、引き継ぐ側、双方でしっかりと事前に話し合うことが大切」とアドバイスしました。
研修後は、地元の食材を使ったバーベキューで交流。羽田多目的交流館が小学校の校舎を活用しているため、卓球やバドミントンもでき、沢ガニ捕り、バーベキューの火おこし体験などで子どもたちがグラウンドや校舎を駆け回り、にぎやかでした。
全国商工新聞(2017年10月2日付) |