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消費者に伝える工夫を チラシ作成学習会を開催=岩手・盛岡民商青年部
岩手・盛岡民主商工会(民商)青年部は3月16日、民商会館でチラシ作成学習会を開催し、7人が参加しました。部員3人が自社のチラシを持ち寄り、パネルディスカッションで、チラシに対する工夫や考え方などを交流しました。
パネリストはHさん=学習塾=、Kさん=パソコンサポート=、Oさん=ケーキショップ=の3人で、事前にポスティング会社のチラシ講習会で学習した内容を踏まえて報告。
「チラシの内容は『モノからコト』への転換が今の流れ。消費者によく理解できない『成分〇%増量』などではなく、その商品がどんなケースで役に立つかを訴えることが大事」「新聞折り込みは高齢者、フリーペーパーは主婦や若者など、対象者を明確にして、費用対効果を考えて配り方を選ぶ」など説明し、それぞれの体験を語りました。
Hさんは今年春期講習の新しいチラシを、盛岡市周辺の生活情報誌「マ・シェリ」に折り込み、1万4000枚配布しました。大手学習塾がコース料金を細かく記載するのと対照的に、どのような目的の人にお勧めかを具体例で紹介。見やすさを心掛けて、10年以上の実績と少人数制個別指導ならではのウリを押し出しました。
学年ごとに募集を限定したこともあり、配布当日に複数の問い合わせが入り、最終的に6件の申し込みが。「費用対効果は高かった」とした上で、反省点として「中1生のコースに無料枠を設けたが、申し込みがなかった。『お試しコース』と明記しなかったため警戒されたのかも」と話しました。
Kさんは「パソコントラブルで出張しても、簡単なクリック操作で短時間ですむ場合、値段を抑えることがあったが、チラシに出張料金を載せたことで、もらいやすくなった」とメリットを説明。参加者からは、ロゴや地図の作成方法についての質問が出されました。
Oさんは、3年前に父親からチラシ作りを任され、店の売りである「手作り写真ケーキ」に特化したものを作成。「店に来たお客さんに数枚渡すと、積極的に周りに知らせてくれる。チラシにクーポンを入れれば、反響率が分かるのでは」と話しました。
参加者からは「いつもは業者相手だが、チラシを出すと個人客からの問い合わせが増えるので、対応が必要」「青年部としてフリーペーパーを出したい」など意見が相次ぎ、3時間を超えて熱く議論が続きました。
全国商工新聞(2017年4月3日付) |
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