戦争体験など多彩に学び 民商支える決意新たに=北海道青協
ウエルカム企画では家族も参加し、ワークショップで会員の仕事を体験した
地域とつながる民商の魅力や平和の尊さを学んだ北海道青協のウエルカム企画
北海道連青年部協議会(北海道青協)は10月10、11の両日、北海道商工団体連合会(北海道連)と共催で、「第11回全道業者青年交流会&全青協40年ウエルカム企画」を札幌市南区の定山渓ホテルで開催し、39人が参加しました。
北海道連の田口清英副会長は「基本方向と青年部」と題し講演。民商との出会いは中学生のころ、会員でラーメン店を経営していた母親の商工新聞の配達を手伝ったことという田口副会長は「同級生に配達を手伝ってもらい、配達後は一緒に母の作るラーメンを食べに行った。地域に根付く中小業者の家族ぐるみ経営の魅力や、地域の業者をつなげる民商の値打ちを学んだ」と語りました。その上で「多様な中小業者の要求を解決するため、青年部も民商も力を合わせ“団結”することが大事」と強調しました。
戦後70年の特別企画として、札幌北部民商会員の下出美代さん=飲食=が自身の戦争体験を語りました。
「孫のような年齢の皆さんに戦争の悲惨さを知ってほしい」と、戦地へ行った兄弟の話や、室蘭で見た空襲や艦砲射撃、北海道空襲の体験を話し、「おかしいと言うこともできなくなる戦争は、人の命を奪うだけではなく、生活や人生までも狂わしてしまう。こんな悲しい行為を二度と繰り返してはいけない」と訴えました。
参加者は「生々しい戦争体験を聞くと安倍政権の戦争法がリアルに感じられた」「私たちが黙っていたら70年前と同じことが繰り返される。民商でも今回のような学習会をしたい」など、感想が寄せられました。
北海道青協の佐々木亮議長は「青年部との出会い」として、民商青年部に入った経緯や、これからの民商を支えていく青年部員に求められることなどを講演しました。
各青年部からの活動報告を受けての分散会では、民商に入ったきっかけやウエルカム企画に参加しての感想、商売での苦労などを交流し、全青協40年に向け、大きな飛躍を築こうと思いを一つにしました。
また、会員を講師にしたワークショップや、夕食を取りながら交流しました。
全国商工新聞(2015年11月2日付) |