広島バスツアーで実感 核廃絶は世界の願い=愛媛県青協
家族で広島訪ね平和を考える
原爆の恐ろしさを学び戦争をニ度と繰り返さないと誓った愛媛県青協の平和バスツアー
愛媛県連青年部協議会(県青協)は8月23日、「広島平和バスツアー」を行い、宇摩、新居浜、周桑、今治の4民商青年部から24人が参加しました。
県青協の菅貴顕部長が「戦争法案が国会で審議されていますが、戦争とは何か、平和とはどんなことかを考え、『平和でこそ商売繁盛』を考える機会にしよう」とあいさつ。全国商工団体連合会(全商連)が作成した「語り継ぐ戦争〜平和でこそ商売繁盛」DVDを観賞しながら広島へ向かいました。
平和記念公園では負の世界遺産「原爆ドーム」、爆心地の「島外科医院」、7万人もの遺骨が納めてある「原爆供養塔」を巡り、「原爆の子の像」に千羽鶴を奉納しました。最後に、原爆死没者慰霊碑に手を合わせ、これからも平和であるよう祈りました。
「広島平和記念資料館」では、原爆が投下された時の様子や、ボロボロの衣服などが展示してあり、被害のすさまじさを目の当たりにしました。
原爆資料館元館長の原田浩さんは「人間を蒸発させてしまうほどの威力を持つ原爆は歴史や文化、町並みなど社会環境のすべてを壊滅させた」と、6歳の時に遭遇した壮絶な被爆体験を語り、「いま『核兵器廃絶』は世界中の市民の願いになっている。私たち被爆者の体験を周りに伝え、戦争は二度と繰り返してはいけない」と訴えました。
ツアーに参加した小学校4年生のS君は「一番びっくりしたのが、砂糖1袋分の原爆ウランで14万人もの人が殺されたこと。戦争は二度としてはいけないと思う」と語りました。
全国商工新聞(2015年9月28日付) |