事業押し付けに怒り マイナンバー学習会=大分・日田民商青年部
マイナンバーを学び、議論を深めた日田民商青年部の学習会
「マイナンバーって何? どんな問題があるの」―会議室にとまどいの声が響いたのは大分・日田民主商工会(民商)青年部が7月15日に開いた「マイナンバー制度」についての勉強会。部員対象者も含む5人が参加し、マイナンバー制度の内容や問題点を学び、対策について話し合いました。
マイナンバー特集が載った商工新聞(6月15日号)と、大分県連婦人部協議会(県婦協)の学習会と、豊肥民主商工会の役員学習会で使用した資料をそれぞれ使い、制度の内容や問題、留意点について、講師役のI事務局長が説明。従業員のナンバーの取り扱いなどをめぐって議論しました。
青年部対象者のOさん=瓦ぶき=は「従業員を雇っている自分も無関係ではない」と学習会に参加。「番号の管理など事務の手間は間違いなく増える。なぜその手間を業者が負担しなければいけないのか分からない。罰則も重すぎる」と制度への憤りを語りました。
また、他の部員からは「従業員が通知拒否したらどうしたらいいの」という質問や、「取り扱いが難しい、罰則も曖昧すぎる」などといった意見も出されるなど、全員が真剣な表情で、学習に取り組みました。
I部長=製材=は「新しい制度は、勉強して対応していく必要がある。これからも定期的に勉強会を実施したい」と語っています。
部員の多くが、従業員を雇っている日田民商青年部では、5月の青年部総会で源泉徴収などで従業員のナンバーの取り扱いも必要となると話題になり、今回の勉強会を企画しました。
全国商工新聞(2015年8月31日付) |