商売伸ばす意欲に応え経営学習交流会=愛知
愛知県連青年部協議会(県青協)は12月21日、岐阜経済大学経営学部の野松敏雄教授を講師に迎え、「経営学習交流会」を開催。飲食業や塗装業など、各民商から21人が参加しました。
交流会の前半は、野松教授が日本の経済情勢について講義。内閣府の月例経済報告や日銀の短観の見方などを学びながら、「3・11」以降の日本経済と中小企業の現状と役割について分かりやすく解説しました。野松教授は講義の最後に「社会の流れを知りながら、自身の商売を見つめ直すことが大事」と話しました。
講義後は、4グループに分かれ「SWOT分析」を実践。自身の商売の強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)について思いつくままに書き出し、クロス分析を使ってそれぞれの特徴を生かす方法を検討。最終的に分析から導かれたビジネスイメージを作成し、グループ内で発表しました。
なかなか書けずに苦戦している参加者もいましたが、会場内を回る野松教授のアドバイスなどを受けて書き上げました。
「一人でやっているので、時間の都合がつきにくい」「ネットショップも活用しながら、自分のお店にしかないものを販売したい」「営業が苦手だけれど、大工だけでなく、水道、電気のこともできて、一括でやれるので他より安い」など自身の商売の分析を交流しました。
代表発言では、「自分自身の商売を考える良い機会になった」「書き出してみて、商売のことを結構考えてるんだなと思った」「分析はこれで終わらず、続けていきたい」と感想が出されました。
経営交流会の宣伝チラシを見て直接県連に連絡してくる人や、「経営の勉強なら、ぜひ参加したい」と県青協の行事に初めて参加した人など、業者青年の「商売を伸ばしたい」という思いを強く感じました。
また、自身の商売について語り合う中で青年同士の共感が広がり、今後につながる交流会となりました。
全国商工新聞(2015年1月19日付) |