感動を写し取り人生の輝き映像に=神奈川・横浜西部
お客さんを感動させたいと語る高浦さん
「自分のアイデアでお客さんを感動させたい」と語るのは、横浜市内で映像・ホームページ(HP)制作を手掛ける「株式会社YELL」代表の高浦吉史さんです。
仕事の幅広げて
主に結婚式用DVDや高齢者向けDVDの制作を手掛けています。起業した当初は結婚式用DVD制作専門の会社でしたが、信頼関係を築く中でさまざまな仕事を依頼されるようになり、それに応える形で幅を広げてきました。
結婚式用の映像を作るときに最も気を付けるのは「その人の持つ雰囲気をいかに表現するか」と語る高浦さん。打ち合わせの段階から顧客の好みの音楽などをリサーチし、完成する映像を想像しながら撮影を進めます。
仕事を始めるきっかけとなったのは、自身の結婚式で友人から贈られたビデオレター。自分が感じた感動をすべてのお客さんに与えたいという思いで仕事と向き合っています。
高浦さんのつくる高齢者向けDVDは、テレビにも取り上げられ注目されています。昭和初期の「遊び・食・衣服」をまとめた映像や、懐かしのナンバーをカラオケにしたもので、高齢者や介護の現場で働く人たちから「映像を見ながら昔話に花が咲いた」「みんな大声で喜んで昔を思い出しながら歌っている」など喜ばれています。
全国業者青年交流会で撮影する高浦さん(写真左)
被災地の支援も
さらに、「社会に関わることはいずれ自分にも返ってくる問題」という思いから、福島の被災地支援の映像撮影なども行っています。「経費を差し引くとほとんどボランティア」といいますが、「仕事を通じて社会貢献できればこれ以上うれしいことはない」と積極的に引き受けています。
高浦さんは「自分には従業員や家族を守る責任がある」と語ります。信頼関係を大切にする中で仕事が広がり、現在、顧客からの依頼を受け海外進出の準備も進めています。
満足度を上げることが大事なのは、民商も一緒と語る高浦さん。「民商っていいな」と思ってもらうことが次につながる「商売も民商も今できることはすべてやりたい」と展望を語りました。
▽株式会社YELL
神奈川県横浜市戸塚区名瀬町794の5 TEL:045-392-9412
全国商工新聞(2015年1月5日付) |